日本の伝統が息づく「久留米絣」と新たな挑戦
2024年11月14日、国際ファッション専門職大学が主催する無料オンライン講座「ファッションと繊維産地の現在、そして未来」が開催されます。日本のテキスタイルの技術と文化を広めるこのイベントでは、特に注目を集める久留米絣の伝統と革新について深く掘り下げます。
第1部:久留米絣の革新と未来
今回の講座の初めには、久留米絣の織元である有限会社坂田織物の代表取締役、坂田和生氏が登壇します。坂田氏は、久留米絣の持つ素晴らしい伝統を再解釈し、革新を目指す3代目の織元として活動しています。彼のビジョンは、絣を日常の一部にすること。例えば、食を通じて絣を学べるカフェ「SAKATA CAFÉ」の開設や、海外アーティストとの交流を通じた技術指導など、積極的な普及活動を展開しています。
坂田氏の講演では、2024年のNew York Textile Monthへの参加について語ります。彼は、ゼミ生と共に行った「KURUME KASURI: WEAVING TRADITION INTO THE FUTURE」というテーマの展示を準備し、その中で久留米絣の本質を哲学的に考察します。伝統を未来へつなぐための新たな取り組みや、来場者の反応に関する詳細な情報をお届けすることでしょう。
第2部:国際競争力の確保
続いて、日本のテキスタイル業界全体の国際競争力について、国際ファッション専門職大学の講師、宮浦晋哉氏から発表があります。宮浦氏は、株式会社糸編の代表として、デザインやコミュニティスペース「セコリ荘」の運営を通じて、日本の繊維産業の魅力を国内外に発信しています。また、彼が設立した「産地の学校」では、600人以上が修了し、産地の地域おこしにも貢献しています。
宮浦氏の講演では、製造業の変革が求められる現代において、日本のテキスタイル産地が持つポテンシャルについて語られます。彼は、最近のフィールドワークやメゾンブランドとの交流から得た知見をもとに、ファッション業界の新たな形と、地域産業の重要性について考察します。
開催概要
このオンライン講座は無料で、全ての興味を持つ方に参加のチャンスがあります。申込方法は、公式ウェブサイトの申込フォームから行います。詳細は以下のリンクをご覧ください:
国際ファッション専門職大学
国際ファッション専門職大学の理念
国際ファッション専門職大学は、55年ぶりに設立された新しいファッション教育の拠点です。「服の、先へ。」を基本理念とし、単なる服の製造にとどまらず、ライフスタイルや文化、ビジネスにまで視野を広げた教育を行っています。学生は国内外でのインターンシップを通じて、実践的な学びを得ることができます。
この機会に、ファッションとテキスタイルの進化を感じる講座に参加してみませんか?