岸和田市のデジタル化
2025-02-21 13:24:08

インテック、岸和田市で避難所受付のデジタル化を実証実験

インテック、岸和田市で避難所受付のデジタル化を実証実験



TISインテックグループの株式会社インテックは、2025年1月に大阪府岸和田市で避難所受付のデジタル化に関する実証実験を行うことを発表しました。このプロジェクトは、地域一体のスマートシティ化を進める岸和田市の取り組みの一環であり、市民の生活をより快適にすることを目的としています。

背景


岸和田市は、情報技術や最新技術を活用し、市民の生活の質を向上させるためのスマートシティ構築に向けた取り組みを進めています。特に、今年3月に発足する「岸和田市スマートシティ推進協議会」の設立を見据え、インテックは過去のプロジェクトで得た知見をもとに、避難所受付の効率化を図る実証実験に参加することとなりました。

実証実験の目的


この実証実験は、情報技術が自然災害時における避難所受付の待ち時間短縮や業務効率の改善に貢献するかを検証するものです。インテックは、「避難所チェックイン管理システム」と呼ばれるシステムを使用し、リアルタイムのデータ更新と正確な情報共有を目指します。

避難所受付デジタル化の仕組み


1. 自動登録プロセス: 避難所に設置されたタッチパネルPCとICカード兼QRコードリーダーにマイナンバーカードをかざすことで、氏名や住所などの情報が自動的に登録される仕組みです。マイナンバーカードがない場合はQRコードを使用してWebアプリを介して登録できます。

2. リアルタイム状況把握: 登録された情報は即時に更新され、避難所ごとの避難者リストや開設状況の確認が可能となります。

3. データの可視化: 個人情報を含まない避難者に関するデータは、『エリアデータ利活用サービス』を通じて可視化され、BIツールにより情報を一元管理します。

4. 他システムとの連携: インテックのシステムを用いることで、大阪広域データ連携基盤(ORDEN)へのデータ連携を行い、地域全体の情報を効果的に活用します。

実証実験の詳細


  • - 実施日時: 2025年1月25日(土)13時~16時30分
  • - 実施場所: opsol福祉総合センター(岸和田市立福祉総合センター)
  • - 参加者: 約114名(市民68名、職員46名)

検証内容


1. 受付時間の効率化

違う受付方法(マイナンバーカード、QRコード、手書き)を用いて、どの方法が最も短時間で行えるか検証しました。結果として、マイナンバーカードを利用した方法が約91%の時間短縮を実現しました。

2. データの可視化

避難者数や年代、性別をBIツールで視覚的に示すことで、災害時の迅速な情報把握が可能であることを確認しました。これにより、避難所の管理や支援物資の配置に派遣される人員の調整も容易に行えます。

3. 他システムとの連携確認

実証実験の中で、ORDENへのデータの正確な連携が確認され、今後利用されることになります。

今後の展開


岸和田市とインテックは、この実証実験から得た教訓を活用して、今後のスマートシティ推進に向けたさらなる検討を行っていきます。特に、デジタル化により避難所運営の効率化、支援物資の正確な配置、災害時の迅速な対応が期待されます。

おわりに


今回の実証実験は、災害時の対応力を高める新たな試みであり、地域の防災力を強化するために市民との対話を促進する機会ともなりました。その成果を活かし、さらなる地域の発展と安全な暮らしの実現を目指します。


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会社情報

会社名
TIS株式会社
住所
東京都新宿区西新宿8-17-1住友不動産新宿グランドタワー
電話番号
050-1702-4071

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