京都 蔦屋書店での芸術の新たな風
2025年6月3日(火)から6月23日(月)まで、京都 蔦屋書店にて柴田七美の個展「のこるかげ」が開催されます。この展覧会は、アートと文化の融合を楽しむ場として知られる同書店で、色彩、質感、筆致の視覚効果を探求する作品が展開される特別な機会です。
アーティストの背景
柴田七美は1985年に福岡で生まれ、芸術活動を続ける中で、映画や演劇、小説にインスパイアされた油彩作品を制作しています。彼女の作品は、ドローイングをキャンバスに移す過程を通じて、物語の独特な固有性を薄め、あえて「人形」や「影」といった曖昧なイメージへと昇華させています。これは鑑賞者に自由な物語を想像させる余地を提供し、独自のアプローチで視覚表現を深めています。
展覧会の見所
本展では、新たに制作された作品群が彩度を抑えた色味で構成されており、マチエールと筆跡の組み合わせによる視覚的な効果が試みられます。特に、柴田の作品が持つ流動的な質感や深い意味を感じられる機会となるでしょう。彼女が描く非実在の人物像は、単なる写実的な再現を超え、物の質感に恋するような体験をもたらします。
アーティストの思考
柴田は、「他者の存在を完全には把握できない」という演劇の舞台と観客席の距離感に、自由さを見出します。このコンセプトを視覚化するために、彼女は絵具の物質性や描写の行為に意識を集中させ、見えないものを描き出します。作品として展示されるそれぞれの像は、特定の人物を指し示すのではなく、存在しないたちの再構築という大胆な試みです。
個展の詳細
- - 会期: 2025年6月3日(火)~6月23日(月)
- - 時間: 10:00~20:00(最終日のみ17:00閉場)
- - 会場: 京都 蔦屋書店 6F アートウォール
- - 入場: 無料
- - お問い合わせ: 075-606-4525 / [email protected]
- - 特集ページ: こちら
販売情報
展示される作品は、6月3日(火)午前10時から販売されます。また、アートのECプラットフォーム「OIL by 美術手帖」では、6月13日(金)から6月23日(月)まで販売が行われます。ただし、状況に応じてプレセールスが早期に終了することがありますので、早めのチェックをお勧めします。販売ページは
こちらで確認できます。
この個展「のこるかげ」は、柴田七美が持つ独特の視点と表現力を堪能できる絶好の機会です。色彩や質感、そして新たなる視覚体験を楽しむため、ぜひ大勢の方に足を運んでいただきたいと思います。近くの方はもちろん、遠方からも見逃せないアートイベントとなることでしょう。