国際航業の診ま森GLOBALがグリーン購入大賞を受賞
国際航業株式会社が展開する「診ま森(みまもり)GLOBAL」が、このたび第26回グリーン購入大賞において「大賞」を受賞したことが発表されました。このサービスは持続可能な原料調達を支援するためのもので、特に衛星画像と高度な地理空間解析技術を活かしている点が特色です。グリーン購入ネットワーク(GPN)が主催するこの賞は、環境配慮と社会的責任を重視した取り組みを評価するものであり、多くの企業が環境問題に真摯に向き合う中での受賞は、業界全体にとっても意義のある出来事です。
サービスの背景と必要性
近年、環境問題への関心が高まる中、特に「持続可能な調達」の重要性が再認識されています。EUが施行したEUDR(欧州森林破壊防止規則)やTNFD(自然関連財務情報開示)により、企業は自社のサプライチェーンにおける環境への影響やリスクを評価し、持続可能な取り組みを行う責任が求められています。しかし、実際には調達元が多岐に渡り、数千のサプライヤーを管理することは一筋縄ではいかないため、多くの企業が現実に直面している課題となっています。
診ま森GLOBALの特長
「診ま森GLOBAL」は、衛星画像を利用した高度な地理空間解析技術により、サプライチェーンに潜む森林破壊のリスクや生物多様性の影響を視覚化します。以下の三つの主な強みが評価されている点です。
1.
高精度なリスク評価
このサービスでは、サプライヤーからの報告に依存せず、高解像度衛星画像を用いてリスクを正確に評価します。これにより、EUDRやTNFDなどの厳しい市場や規制に適応することが可能です。
2.
実績ある導入例
明治ホールディングスや王子ホールディングスなどの大手企業においても活用事例が多く、食品や紙パルプ業界での成功実績は信頼感を与えています。
3.
日本企業向けのサポート
サポート体制も特色の一つで、顧客の調達ポリシーに応じたリスク指標のカスタマイズが可能で、段階的な導入も支援しています。
評価のポイント
GPNからは、「診ま森GLOBAL」が原材料調達のリスクを可視化し、継続的にモニタリングすることで企業の環境への取り組みを改善するツールとして、高く評価されています。データの収集と解析の技術は、さまざまな環境リスクに効果的に対処する上で欠かせない要素となるでしょう。
今後の展望
「診ま森GLOBAL」では、将来的には「森林リスク」の分析に加え、「生物多様性リスク」や「水リスク」など、分析対象の拡大を予定しています。また、AI技術の導入により、さらなる分析精度の向上も計画中です。これにより、企業に対する「責任ある調達」を強力に支援し、持続可能なグリーン市場の拡大に寄与していく所存です。
国際航業では、「森林破壊ゼロ」の実現へ向けて、単なる宣言ではなく、実効性のある検証手段を提供し続けることを目指しております。
今後の展開にも、ぜひご注目ください。
参考リンク