鹿児島県姶良市の新庁舎に導入された先進のITインフラ
鹿児島県姶良市の新庁舎に、エネルギーマネジメントとオートメーションのリーダーであるシュナイダーエレクトリックがトータルITインフラソリューションを導入したことが発表されました。この新しいインフラの導入は、庁舎の業務効率向上や電力コストの削減を目指した重要なステップです。
新庁舎の背景
姶良市は、2010年に加治木町、姶良町、蒲生町が合併し誕生した自治体です。県内で唯一、人口増加が見られる地域であり、今後の発展が期待されています。しかし、旧庁舎は築50年以上が経過し、分散管理による業務の効率低下や、台風など自然災害への脆弱性が課題となっていました。このため、業務集約を目的とした新庁舎の建設が決定されたのです。
トータルソリューションの導入
新庁舎では、サーバールームのシステムの刷新が行われ、従来は複数の小型UPSが存在した環境から、集約型UPS「Symmetra PX」に変更されました。この集約化により、管理の簡素化や省電力化、スペースの最適化が実現されました。シュナイダーの専門知識に基づき、システム全体の一括管理が可能となり、新庁舎の効率的な運用が期待できます。
エネルギー効率の最適化
新しいサーバールームには、局所空調機「InRow」が設置され、ラック列の熱を管理します。この方式により、空調の効率が向上し、より少ないエネルギーで快適な環境を維持できます。また、環境データのリアルタイム監視を実現する「EcoStruxure™ IT Data Center Expert」や、「EcoStruxure™ IT Advisor」により、システム全体の状態を一元管理することが可能になりました。
サステナビリティへの意識
新庁舎はサステナブルな設計がなされており、省エネルギー設備や太陽光発電システム、バリアフリー施設も整っています。これにより、地域住民が安心して利用できる空間の提供を目指しています。また、この新庁舎は防災拠点としても機能し、自然災害時の地域の情報を担う重要な役割を果たすことが期待されています。
まとめ
シュナイダーエレクトリックが実施したこのプロジェクトは、姶良市の新庁舎における業務効率の向上とエネルギー管理の最適化を実現するものです。新しいITインフラは、市民のデータだけでなく、庁舎自体の情報資産を守り、今後のさらなる発展に繋げる基盤となることでしょう。効率化とサステナビリティという二つの重要なテーマは、これからの行政サービスに欠かせません。