IO-Linkボード新登場
2024-11-25 17:17:21

STマイクロエレクトロニクスが新たなIO-Linkアクチュエーターボードを発表

STマイクロエレクトロニクス、インダストリー向けソリューションを強化



STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM)は、産業機器や生活家電向けに新たなリファレンス設計ボード「EVLIOL4LSV1」を発表しました。このボードは、モニタリング機能とインジケータを組み合わせたもので、簡単に導入することができるターンキーソリューションです。

画期的な技術的特徴



EVLIOL4LSV1は、STのデュアルチャネルIO-Linkトランシーバ「L6364Q」と、ローサイドインテリジェントパワースイッチ「IPS4260L」を利用しています。このボードは、簡単に配線を行うことができ、例えば工場のオートメーションで使われるスマートタワーライトや、材料警報器と連携することが可能です。ここでの主な利点は、すぐに使える組み立て済み基板として提供されるため、導入にかかる手間を大幅に軽減できる点にあります。

効率的な通信と制御機能



このボードは、IO-Linkマスターへ接続するためのM12コネクタ(4ピン)やプログラム用のSWDコネクタ(5ピン)を備えており、通信機能は非常にスムーズです。システムの主要な部分にはSTのマイクロコントローラー「STM32G071CB」が使用されており、これはアプリケーションソフトウェアやデモスタックをホストし、システムの制御を行います。

L6364Qトランシーバは、最大2.5kVのサージパルスに抗えるEMC耐性を備えており、さらに標準化されたIO-Link通信速度をサポートしています。トランスペアレントモードにより、簡単なUARTインターフェースで通信ができ、多様なアプリケーションに対応可能です。

高度な安全機能



IPS4260Lは、負荷を駆動するための4つの出力を備えており、それぞれの出力は独立して制御が可能です。動作電圧は広範囲に及び、過負荷や過熱から保護するための機能も内蔵しています。これにより、システム全体の信頼性を高めることができます。また、過渡電圧抑制ダイオードも装備しており、電源時のサージパルスからの保護も万全です。

簡単な入手方法と価格情報



この新しいリファレンス設計ボード「EVLIOL4LSV1」は、STの公式ウェブサイトまたは販売代理店を通じて入手可能で、価格は約23ドルと手頃です。これにより、企業は容易に最新技術を導入し、効率的な運用が実現できます。

STマイクロエレクトロニクスについて



STマイクロエレクトロニクスは約50,000名以上の従業員を持ち、サプライチェーンや製造設備の最前線で活躍する世界的な総合半導体メーカーです。持続可能な社会のための半導体ソリューションを開発し、さまざまな産業でのご要望にお応えします。特に、スマートモビリティやクラウド型デバイスの普及に向けた技術に力を入れています。持続可能な未来に向けて、2027年までにカーボンニュートラルを実現することを目標としています。詳細は公式ウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。


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会社情報

会社名
STマイクロエレクトロニクス
住所
東京都港区港南2-15-1品川インターシティA棟
電話番号
03-5783-8220

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