女子サッカーの新たな未来を築く「HER TEAM」プロジェクト
アディダスと日本サッカー協会(JFA)が共同で進める「HER TEAM」プロジェクトが、2024年度参加チームの募集を開始しました。このプロジェクトは、女子中学生がサッカーを続けやすい環境を整えるための取り組みで、特にU-15世代にフォーカスしています。日本では近年、女子サッカーの人気が高まり、様々な支援活動が行われていますが、依然として中学生年代の女子チーム数は少ないという現実があります。
プロジェクトの背景と目指すもの
「HER TEAM」は、2019年からアディダスが取り組んできた活動の一環で、特に女子中高校生のスポーツ継続率の向上を目指しています。2023年のFIFA女子ワールドカップや、プロリーグの開幕を受けて、女子サッカーの認知度は高まっていますが、その一方で中学生年代では女子チームがわずか2.8%しか存在しない実情があります。女子選手の多くが13歳でサッカーを辞めてしまっている中、「HER TEAM」は、彼女たちがサッカーを続けられる環境を提供することを目指しています。
サポート内容と応募の流れ
参加チームには、ユニフォーム支給やメンバー募集告知ツール、さらにはプロのコーチによるサッカークリニックが提供される他、JFAとアディダスのイベントにも優先的に招待される特典があります。2024年10月1日から11月30日まで応募が受け付けられ、審査が行われた後、選定されたチームが支援を受けることができます。また、新たに創設される女子チームが対象で、既存チームの女子登録も受け付けています。
現場の声・選手のコメント
プロジェクトの開始にあたり、なでしこジャパンの選手たちも参加し、練習を通じて女子サッカーの環境について語りました。植木理子選手は「中学に上がる時に辞めてしまう子が多かった」と語り、遊びやすい環境が整うことの重要性を訴えました。後輩選手の宮澤ひなた選手も、「もっと多くの女の子がサッカーを楽しむところを見たい」と願いを語りました。
一方で、実際に「HER TEAM」に参加しているOSAKA PIONE U15の選手たちは、ユニフォームの提供が私たちのモチベーションを高めたと語ります。チームの副キャプテン藪野萌奈さんは、「楽しくサッカーができる環境が増えれば、もっと多くの女の子がサッカーを続けてくれる」と期待を寄せます。
未来のなでしこジャパンを目指して
「HER TEAM」は、女子サッカー界の未来を担う選手たちを育成するための重要なステップです。プロジェクト担当者は、「この活動が多くの女子選手にとって、サッカーを続けるきっかけとなり、なでしこジャパンを支える選手が一人でも育つことを望んでいます」と話しています。
今後、このプロジェクトを通じて、日本の女子サッカー界に新たな風が吹き込まれることを期待しましょう。詳細はアディダスの特設ページ
で確認できます。