六甲高山植物園の冬季特別開園
六甲山観光株式会社が運営する六甲高山植物園が、2026年2月21日から特別に開園します。雪が残る中で咲く花々は、早春の訪れを告げる際立った存在感を放ちます。特に注目したいのは、日本有数のバイカオウレンの群落です。広さ約50平方メートルを誇るこのエリアは、植物学者・牧野富太郎博士が愛した花としても有名です。バイカオウレンは、厳冬の寒さを耐え忍んで咲くその姿が、まさに春を感じさせる一輪の力強さを持っています。
バイカオウレンについて
バイカオウレンは、主に林下で育つ多年草で、非常に小さく、高さ4から15センチメートルの間で生育します。その特徴は、梅に似た花と美しい五角形の常緑葉です。新芽が出る時期に先駆けて咲くその姿は、訪れる人々に歓喜を与え、早春の優雅さを感じさせてくれます。
特別開園の詳細
この特別開園は、2026年の2月21日から3月8日までの土日祝に行われ、開園時間は10時から16時までです。チケット販売は15時30分まで行われますが、荒天の場合は中止もありますので、事前に公式ウェブサイトでの情報確認をお勧めします。
また、入園料も特別割引が適用されており、大人800円、小人400円で楽しむことができます。
早春を感じるイベントも開催
この期間中には、花々を巡るガイドも行われます。特に3月7日には、沖和行教授による「ぶらぶら園内ガイド」が実施され、春の花々についての知識を深める良い機会となるでしょう。
さらに、特別な特典もあり、2月21日には先着100名にヒメアジサイの苗が無料プレゼントされるほか、入園回数券も割引価格で販売されるなど、お得な体験が広がります。
その他の春の花について
六甲高山植物園では、バイカオウレンの他にもセツブンソウ、フクジュソウ、ザゼンソウなど多種多様な花々が見頃を迎えます。特に、セツブンソウは2月下旬から3月中旬にかけて白い萼片と黄色い花弁を咲かせ、訪れる人々を魅了します。フクジュソウは華やかな金色の花を咲かせ、ザゼンソウは珍しい形状が特徴で、多くの人々に愛されています。
訪れる価値のあるスポット
六甲高山植物園は、明るい春の花々が雪を割って顔を出す、日本の自然の力強さを感じさせるスポットです。ぜひこの機会に、自然の魅力を味わいに訪れてみてはいかがでしょうか。心の準備を整えて、春の訪れを期待しつつ、早春の花々に会いに行きましょう。