ナイス株式会社が「森の国・木の街」づくり宣言に賛同
2023年10月1日、ナイス株式会社が林野庁の推進する「『森の国・木の街』づくり宣言」に賛同し、同制度に正式に参画したことを発表しました。本制度は、木材利用の効果を見える化し、森林資源の循環利用を促進することを目的としています。これにより、地球温暖化の防止や地域の活性化を目指す企業の活動を支援するものです。
木材利用の促進と炭素貯蔵効果の見える化
ナイス株式会社は、今後も住宅や建築物、さらには日常生活における木材利用の推進に取り組んでまいります。また、木材利用によって得られる炭素貯蔵効果を明らかにし、持続可能な社会の構築に寄与することを目指します。
具体的な取り組み
様々なプロジェクトを通じて、木材の利用拡大に向けた具体的な施策を実施しています。その一部を以下に紹介します。
1. 非住宅建築物の木造化・木質化
ナイス株式会社は、非住宅分野においても木造化や木質化を進めるためのソリューションを提供しています。特に「木造テクニカルセンター」を設立し、専門的な相談を受け付けています。このセンターは、グループのシナジーや取引先ネットワークを活用し、最適な提案を行っています。
2. 国産材使用の100%を実現
同社が供給する一戸建て住宅では、構造躯体や耐力面材を含め、主要部分に国産材を100%使用しています。使われる樹種には国産スギに加え、ヒノキやカラマツも取り入れ、適材適所に活用することに努めています。
3. 中古マンションの内装木質化
中古マンションの買取再販事業においては、「RIZ WOODTM(ライズウッド)」という木質化ブランドを立ち上げ、内装の木質化を進めています。これにより、住まいの機能とデザインを両立させ、新しい価値を創造しています。
4. オリジナル木材商品「GywoodⓇ」
ナイス株式会社は、独自の技術を用いて新素材「GywoodⓇ(ギュッド)」を開発しました。これは、スギなどの針葉樹の表層を高密度化したもので、家具やインテリア小物として幅広く利用されています。圧倒的な耐傷性や軽さ、温かみを持ち、衝撃吸収性にも優れています。
5. 炭素貯蔵量の見える化
また、同社は国産木材の流通を通して社会に貢献することを目指しています。木材利用による炭素貯蔵量を数値化し、事業活動による温室効果ガスの削減貢献量を明確にしています。このデータは、持続可能性を追求する上で重要な指標となります。
2025年3月期の実績によれば、国産木材取扱量は約450,000㎥に達し、これによる炭素貯蔵の増加量は253,231t-CO2、さらに木造住宅や非住宅建築による貢献も有意に増えていることが分かります。
持続可能な社会の実現に向けて
ナイス株式会社は、今後も「森の国・木の街」づくり宣言に基づく取り組みを活発に行い、持続可能な社会の実現と地域の活性化に貢献していく所存です。これからの日本でも、森林資源の有効利用がますます重要になります。彼らの活動が光の当たる存在となることで、多くの人々がその意義を理解し、参加してくれることを期待しています。