全国信用金庫協会とHRBrainの新たな取り組み
金融業界における人材確保は、非常に重要な課題となっています。特に全国の信用金庫では職員数の減少や採用競争が激化しており、労働環境の改善や人材維持が急務となっています。こうした背景の中、全国信用金庫協会(全信協)が株式会社HRBrainと連携を強化し、エンゲージメントサーベイ「HRBrain 組織診断サーベイ EX Intelligence」を活用して、職員のエンゲージメント向上をサポートする新たなスキームを発表しました。
提携の目的と背景
全信協は、近年の人材不足を受けて、信金の職員満足度や生産性の向上を目指しています。この取り組みでは、HRBrainの提供するサーベイを利用し、各信用金庫の職員エンゲージメントを可視化することで、組織の課題を明らかにしつつ改善に向けた支援を行います。また、このサーベイを通じたデータの収集により、信用金庫業界全体のベンチマークが可能となる仕組みも導入されます。
EX Intelligenceの導入と効果
「EX Intelligence」は、従業員エンゲージメントを可視化し、エンゲージメント向上に必要な従業員体験を提供することを目的とするサーベイです。これにより、職員が求める環境を把握し、組織改善に向けての具体的な方策を導き出すことができます。HRBrainは、調査結果をもとに各信金の特性やニーズに応じた具体的な改善提案を行うことで、持続的な職場環境の整備を目指します。
研修会を通じたノウハウの共有
全信協主催の「人事管理制度研究会」では、HRBrainから専門家を招き、エンゲージメント調査やタレントマネジメントシステムの活用法を具体的に解説しました。この研修を受けた信用金庫の人事担当者たちは、自組織の職員のエンゲージメントを高める手法を学び、実践に役立てることが期待されます。定期的な研修を通じた知識の共有も、業界全体の活性化に寄与するでしょう。
今後への展望
少子高齢化や働き方の多様化が進む現代において、地域金融機関は高度化する地域ニーズに応じた柔軟な人材戦略が求められています。HRBrainでは、今回の提携を契機に、信用金庫が抱える様々な課題を可視化し、より強固な金融インフラとして地域経済を支える役割を果たす手助けをしていく構えです。
さらには、タレントマネジメント機能の活用を通じて、職員のキャリア支援や能力開発を強化し、業界全体における働きやすい環境の形成を目指します。
HRBrainのサービスについて
HRBrainは、人事領域に特化したクラウドサービスを提供しており、タレントマネジメントや評価、労務管理、ラーニングなど幅広い機能を有します。これにより、企業はデータを一元管理し、戦略的な人事施策の実施を支援します。今後もHRBrainは、人的資本の最大化を実現するためにサービスの進化を続けることでしょう。
まとめ
全国信用金庫協会とHRBrainの新たな提携は、金融業界における人材確保や職場環境の向上に向けた重要な一歩です。信金の職員がより働きやすい環境が整うことで、地域社会の発展にも繋がることが期待されます。HRBrainのサポートにより、信用金庫は今後ますます強固な組織へと進化していくでしょう。