高分子医薬品開発
2025-12-10 13:21:27

リアルテックファンドがCrestecBioに高分子医薬品へ出資、脳神経保護薬の開発が進展

リアルテックファンドがCrestecBioに出資



東京のUntroD Capital Japanが運営するリアルテックファンドは、茨城県つくば市に本社を置くCrestecBio株式会社への投資を実施しました。CrestecBioは高分子医薬を用いた脳と臓器を保護する薬剤の開発を行っており、今回の資金調達は急性期脳梗塞に伴う神経障害への対策を進めるための重要な一歩となります。

CrestecBioの概要



CrestecBioは筑波大学の長崎幸夫教授の技術に基づいて設立された創薬スタートアップで、ミセルを形成することで高い安定性を持ったポリマーを使用した医療用医薬品の開発を行っています。彼らの主な焦点は、急性期脳梗塞の治療に関連する再灌流障害からの神経保護薬「CTB-211」の開発です。

急性期脳梗塞の患者は、血栓除去による血流再開通が主流の治療方法ですが、この方法には再灌流障害というリスクが伴います。CrestecBioは、活性酸素を除去する能力を持つ独自の薬剤を開発し、急性期脳梗塞や臓器移植時の再灌流障害を防ぐことを目指しています。

資金調達の目的



今回の出資により、CrestecBioは1.5億円を調達しました。この資金は、急性期脳梗塞において血流再開に伴う再灌流障害からの神経保護薬の製造や非臨床試験に使用される予定です。これは、患者ご本人や家族の日常生活や社会全体に大きな影響を及ぼす急性期脳梗塞の再灌流障害を軽減するための重要なステップと捉えられています。

担当者のコメント



UntroD Capital Japanのグロースマネージャー、三井善夫氏は、機械的血栓回収療法の導入により救命の可能性が高まったものの、その結果引き起こされる再灌流障害への対策が未だに課題であることを指摘しています。彼は、急性期脳梗塞が介護原因の一因であり、2022年には関連医療費が1.8兆円に達していると強調し、この問題を解決するための取り組みを引き続き支援していく旨を述べています。

CrestecBioの未来



CrestecBioは2021年12月に設立され、急速に成長しています。彼らの取り組みが実を結べば、多くの急性期脳梗塞患者の生活が改善される可能性があります。このプロジェクトは、今後の医療業界における重要な発展となることでしょう。

公式サイト


今後もCrestecBioの動向に注目が集まります。社会の課題解決を目指して、技術革新に邁進する姿勢が期待されます。


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会社情報

会社名
UntroD Capital Japan株式会社
住所
東京都港区虎ノ門2-2-1住友不動産虎ノ門タワー 17F
電話番号
03-6630-1000

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