営業職志望の就活生が求める理想の営業スタイルとは?
最近、営業職を目指す若者の考え方に変化が現れています。UPWARD株式会社による調査によると、営業職志望の就活生102名の約76.6%が、企業が営業DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進していると志望度が上がると回答しています。この結果は、営業スタイルの変革が求められていることを示唆しています。
営業職の人気度とその理由
調査によると、就活生の志望職種において営業は第4位となっており、「医療・介護」が1位、「事務・管理」が2位、「企画・マーケティング」が3位という結果です。営業職を選ぶ理由として最も多かったのは「人と関わることができるため」とされ、65.7%の就活生がこの回答を選んでいます。次いで「コミュニケーション能力が鍛えられるため」が47.1%、「お客様から直接喜んでもらえるため」が43.1%という結果でした。
このように、多くの就活生は人との関わりやコミュニケーションを通じて成長したいとの意欲が見受けられます。営業職が持つ魅力は、そのやりがいにあります。
営業に必要なスキルとは?
さらに、就活生が営業を通じて身につけたいスキルとして「コミュニケーション力」が76.5%で最多となり、次いで「交渉力」(64.7%)、そして「トラブルなどへの対応力」(59.8%)が続きました。このことからも、営業職には高い対人スキルが求められていることがわかります。
ネガティブなイメージも
一方で、外回り営業に関しては「ノルマがきつい」(52.9%)や「実力主義」(45.1%)といったネガティブなイメージも抱かれていることが明らかになりました。特に、外回り営業は体力や持久力が求められる上に、移動にかかる時間や労力、そして出会う新しい人々との交渉のハードルを感じている就活生も多いようです。
さらに、外回り営業に対する自由回答では、「移動がきつい」「しんどそう」といった意見も少なくなく、営業職に寄せられる期待とともに懸念が入り交じっています。
DXの重要性
興味深いことに、調査では76.6%の参加者が営業DXに興味を示し、企業がこれを推進することによって志望度が上がることを認識しています。この傾向は、新しい技術やアプローチが営業職の魅力を高め、より効率的な環境を提供する可能性があることを示唆しています。実際、顧客データの管理や営業なデータの記録を効率化するためのアプリの導入が進む中で、営業職のイメージや必要スキルが変わってきているのです。
これからの営業職においては、テクノロジーを活用した業務の効率化がますます重要になっていくでしょう。企業は、これまでの営業スタイルに加えて、営業DXを推進することで、より魅力的で効率的な営業の形を提供することが求められているのです。
まとめ
今回の調査を通じて、営業職志望の就活生が抱える様々な思いが明らかとなりました。人との関わりを重視しつつも、長時間労働や厳しいノルマに対する懸念を抱く一方で、営業DXの推進に期待を寄せています。このような状況を受けて、企業としては、営業業務の効率化を図り、就活生にとって魅力的な職場環境を提供することが重要になってきています。営業職における新たなスタイルの確立が、今後のキャリアにどのような影響を及ぼすのか、注目が必要です。