浜松でのスタディツアーの開催
2025年9月10日から12日の3日間、首都圏の大学生を対象にした「スタディツアー」が静岡県浜松市で実施されました。本イベントは、地域の企業や文化、農業への理解を深めることを目的としており、一般社団法人和栗協議会が主導し、有限会社春華堂、スズキ株式会社、ローランド株式会社などが協力しました。地域の特産品である和栗や、ものづくりの精神を学ぶこのツアーは、都市部の学生にとって非常に有意義な体験となりました。
このスタディツアーには、立命館大学、立教大学、立正大学の学生21名と教員10名が参加し、「食」「情報コンテンツ」「モビリティ」「音楽」「学び」の5つのテーマでチームを編成しました。各チームは、参加した企業の社員と共に意見を交わしながら、具体的な課題解決アイデアを追求しました。最終日にはそれぞれのチームが自らの提案を発表し、地域とのさらなる関係構築を目指しました。
地元企業への訪問
参加学生たちは有限会社春華堂をはじめ、スズキ、ローランドなどの企業を訪問し、実際のビジネス現場を見学しました。特に、農業体験もプログラムに含まれており、栗園地での農作業を通じて実際の生産現場のリアルな体験を得ることができました。これにより、学生は地域の持つ「ものづくり」の精神や、その背景にある地域の文化を直に感じることができました。
異なる視点での学び
参加者からは、「普段とは違った視点で物事を考えることができた」という声が多く聞かれました。立命館大学の食マネジメント学部に在籍する3年生の女性は、「異なる大学の学生と意見を交わすことで、多様な価値観に触れ、自分の自分の考え方を整理する大切さを学んだ」と語りました。グループワークを通じて得た人とのつながりや意見を尊重する姿勢が、今後の彼女の学びに大きな影響を与えることが期待されます。
未来への期待
スタディツアーを企画した有限会社春華堂の間宮専務は、「学生が地域の現状や課題に触れ、どのように貢献できるかを考える機会にしてほしい」と強調しました。彼は、地域資源がどのように文化を形作っているか、またそれらがどのようにすれば持続可能な形で未来に続くのかを学ぶ重要性について語りました。この取り組みは、学生だけでなく企業側にもメリットがあり、若手社員の成長や企業同士の関係構築にも寄与することが期待されています。
和栗協議会の取り組み
このスタディツアーは、「地域“志”本主義」に基づき、地域の活性化に取り組む一般社団法人和栗協議会の活動の一環です。同協議会は、静岡県掛川市の和栗のブランド化を推進するために結成され、地域の農業や企業との連携を強化しています。2025年には51者にまで拡大し、地域の問題解決に向けた共創を進めていきます。
ウェブサイト:
和栗協議会
このスタディツアーを機に、今後も多くの学生が地域を訪れ、学び、成長していくことが期待されています。