ヨシケイグループの取り組み
静岡県静岡市に本社を構えるヨシケイグループは、高齢者や障がい者施設向けの食事提供サービス『ヨシケイキッチン!』を2013年から展開し、利用施設数は6200ヵ所を超えました。このサービスは、施設の利用者が求める「食の楽しみ」と「美味しさ」に応えることを目的としています。
ニーズに応えるメニュー開発
『ヨシケイキッチン!』では、施設利用者の要望に応じたメニューを提供することが強みです。2013年の開始以来、過去のメニュー分析を通じて利用者の好みやニーズの変化を把握しています。最初は和食のメニューが中心でしたが、利用者からは洋食や味付けのバリエーションへの要望が寄せられ、徐々にメニューが進化してきました。
例えば、従来の「生姜焼き」や「カレー」に加え、揚げ物や丼物、お米料理といった多様性のあるメニューが人気を集めています。また、『ヨシケイキッチン!』の特徴は、手軽に揚げ物を提供できる「湯煎」方式を採用している点です。これにより、利用者は手軽に美味しい食事を楽しむことができます。
負担軽減に貢献
介護施設での人員不足に直面する中、ヨシケイキッチンは、手作りにこだわるニーズや洋風メニューの要求に応えながら、増え続ける施設の要望に柔軟にお応えしています。キッチン事業部の牧野氏は、「施設の声を元に成長を続けてきた」とし、今後も多様なニーズに対応することを目指しています。
介護業界の重要なイベントに出展
ヨシケイは、2025年2月26日から28日に東京ビッグサイトで開催される『Care Show Japan 2025メディケアフーズ展(第17回)』にも出展します。この展示会では、高齢者向け食の試食を行い、ヨシケイキッチンのサービスについて詳しく説明する機会が提供されます。
受賞歴と評価
ヨシケイは、50年近くの歴史を持ち、環境への配慮や利便性の向上に取り組む企業として高く評価されています。2019年には再配達ゼロへの取り組みが評価され、環境大臣賞を受賞。また、2024年には「食品宅配 売上高ランキング」で連続15年首位を獲得するなど、業界のトップブランドとして地位を確立しています。さらに、2023年には環境貢献賞を受賞し、持続可能な社会への貢献も果たしています。
未来へのビジョン
ヨシケイグループは、これからも「楽しい食卓、明るい家庭」を実現するため、品質やサービス向上に努めていきます。施設利用者の「食」に対するニーズに寄り添い、食文化の発展に貢献していく姿勢は、業界全体にとっての新しいスタンダードとなることでしょう。