STORESが新たに提供する「STORES データ分析」
STORES 株式会社は、ネットショップと実店舗のデータを効率的に管理・分析する「STORES データ分析」を発表しました。このサービスは、異なるシステムで管理されてきた売上情報を自動的に統合し、使いやすい形で提供することを目的としています。
ネットショップと店舗運営の課題
多くの事業者が直面する課題として、売上データが各システムに分散していることが挙げられます。ネットショップのデータとPOSレジの情報が別々に存在するため、必要な情報をすぐに取り出せないという問題が発生します。また、異なる形式で保存されたデータを手作業で集計・統合するには、多大な時間と労力がかかります。特にデータ量が多い場合、エクセルなどの通常の方法では対応しきれないことが少なくありません。さらに、在庫管理や商品の売れ行きを日々把握するためには、売上データをリアルタイムで確認したいところですが、それを簡単に行える体制が整っていないことが多いのです。
「STORES データ分析」の利点
「STORES データ分析」は、こうした課題を解決します。以下にその機能をいくつか紹介します。
1.
ダッシュボードによる即時確認
Shopifyやスマレジと連携し、ネットショップと店舗の売上データを自動で収集します。これにより、店舗別や商品別の情報をダッシュボードで瞬時に確認でき、複雑なデータもわかりやすく提示されます。
2.
オムニチャネルでの分析
同一商品の売上に関しては、商品コードをキーにして自動的に集計され、ネットショップや店舗の売上を容易に比較分析できます。これにより、複数の販売チャネルにおける動向を把握しやすくなります。
3.
会員情報との連携
有料プランにおいては、ショップの会員情報も連携可能で、「会員売上」や「相互利用顧客数」などの詳細な分析が行えます。また、STORESのロイヤリティやブランドアプリを利用することで、顧客体験を向上させるツールとしても機能します。
事業の迅速な運営を目指す
STORES 株式会社シニアプロダクトマネージャーの淺田純史氏は、「STORES データ分析」は、オムニチャネル化を推進する事業者のニーズに応える形で開発されたと語っています。各データをまとめて確認することで、迅速な経営判断が促進されるとしています。さまざまな切り口での売上データを確認できるよう工夫され、現状の把握や課題の特定がしやすくなっています。
今後の進展も期待されており、AIの活用や新たな機能開発も進められるということで、より一層の利便性向上が図られるでしょう。
サービス詳細
このサービスは2024年12月10日に提供開始され、STORES データ分析の契約者を対象に利用が可能です。料金プランは、無料プランと有料プランの2種類があります。無料プランでは初期費用も月額費用もかからず、有料プランは月額税込22,000円から利用できます。詳しくは公式サイトで確認できます。
まとめ
「STORES データ分析」は、店舗運営をよりスマートにし、事業の成長を後押しするための強力なツールになります。顧客ニーズに応えるサービスを今後も提供していくことが期待されます。