新しい企業間決済プラットフォームの誕生
株式会社みずほ銀行とGMOイプシロン株式会社が、新たに企業間決済プラットフォーム「M's PayBridge」の運用を開始しました。このプラットフォームは、既存のオンライン決済インフラ「fincode byGMO」を活用し、請求企業とその取引先企業との間でのスムーズな請求・資金回収を実現します。エコシステム全体の効率化を目指す「M's PayBridge」の詳細を探ってみましょう。
目指すべき背景
みずほ銀行は長年にわたり、法人顧客のさまざまな課題解決に取り組んできました。しかし、企業間取引の決済サービスは、他の業務プロセスと統合されていないため、利用者がサービスを使い分けることやデータを移動させる際に新たな業務的な課題が発生しています。このような状況を受けて、業務プロセスの利便性向上のための検討が進められました。また、GMOイプシロンは「fincode byGMO」を提供する中で、ユーザー環境に関連する様々な問題に直面し、それに向けた新しい支援方法を模索してきました。
この2社は、協力のもと、金融と決済の専門知識を結集し、「M's PayBridge」を構築。これにより、企業間決済のプロセスを効率化し、ユーザーに新しい価値を提供することを目指しています。
M's PayBridgeの主な機能
1.
多様な決済手段の対応
請求企業は、銀行振込、クレジットカード決済、バーチャル口座など、最適な決済手段を選択可能です。また、取引先企業は提示された中から自社に合った方法を選ぶことができます。
2.
請求データの自動消込
請求書発行時に用いた請求データと、取引先からの入金データを一元管理できるため、効率的かつ正確に請求と入金の消込みが可能となります。
3.
スムーズな導入
単一のインターフェースで各種決済手段と接続でき、短期間での導入が実現します。
将来のサービス展開
「M's PayBridge」は、特定の業務効率化サービスに縛られず、さまざまなサービスとの連携を視野に入れています。第一弾として、みずほ銀行は56万以上の事業所を持つフリー株式会社との連携を2025年秋を目途に進めます。これにより、請求業務時に銀行振込に加え、クレジットカードや口座振替の選択肢が広がります。
お取引先企業向けのサービス
支払い業務の効率化と資金流動性の向上を目指す新サービスも2025年9月にリリース予定です。これにより、取引先企業の支払業務全体の利便性が大きく向上することが期待されます。
まとめ
今回の「M's PayBridge」の導入によって、みずほ銀行とGMOイプシロンは、企業間決済取引の課題解決、新たな業務プロセスの効率化を進めていきます。将来的には、このプラットフォームが多くの企業にとって不可欠な存在となりえる可能性を秘めており、さらなる発展へとつながるでしょう。
【GMOイプシロンとみずほ銀行について】
GMOイプシロンは、Eコマース関連の決済代行サービスや、売上連動型のビジネスカードなどを展開する企業です。そのセキュリティ基準は高く、安全な決済環境を提供しています。みずほ銀行との協力で、企業の成長を支援し、持続可能な社会への貢献を目指します。