RistのKaggleコンペでの快挙!金メダル獲得の背景とは
株式会社Ristは、世界的に注目されるデータ分析プラットフォームKaggleで開催された「UM – Game-Playing Strength of MCTS Variants」において素晴らしい成果を上げました。特に、Rist Kaggle Teamに所属するKaggle Grandmasterの小嵜耕平氏が個人で金メダルを獲得したことが注目されています。また、同チームに参加した都地恭拡氏もチームとして金メダルを手にしました。この結果により、都地氏はKaggle Masterに昇格しました。
このコンペティションは、オランダのマーストリヒト大学の研究チームによって2024年9月5日から12月2日まで行われ、1,865名の参加者と1,608のチームが競い合いました。コンペティションの内容は、モンテカルロ木探索(MCTS)の異なるエージェント同士の対戦時の勝率を予測するというもので、ボードゲームにおける分析スキルが求められました。
小嵜耕平氏の挑戦
小嵜氏は個人で8位を獲得し、金メダルを取得したことに感動を覚えています。「このコンペティションでは、S式で表現されたボードゲームの定義を利用できるのが面白い点でした。特徴量抽出のプロセスにより、MCTSアルゴリズムの理解が深まったと感じています」と語りました。特に、未知のボードゲームに対する汎化性能を高めるためにボードゲームを人工的に生成する先行研究が議論されたことに魅力を感じたようです。
都地恭拡氏の昇格
都地氏もコメントを発表し、ボードゲームのルールからの特徴量抽出やデータ数の増強が予測精度向上に貢献したことを強調しています。さらに、チームのメンバーそれぞれの予測を組み合わせることでスコアを伸ばしたと言います。「最終的に金メダルを獲得できて本当に良かった。この経験を業務にも生かしていきたい」と意気込みを見せました。
都地氏は、Kaggle Masterへの昇格についても喜びを示しています。「日々の業務やコミュニケーションを通じて、多くのことを学ばせていただいています。Kaggle Masterになれたのも、皆さまのおかげです」と感謝の意を表しました。これからは、LLMや最適化に挑戦していく意欲を見せています。
Kaggleとは
Kaggleは2,100万人を超える登録者を誇る世界最大のデータ分析プラットフォームであり、参加者は能力に応じてランク分けされます。Kaggle Grandmasterは348名しか存在せず、その称号を得ることは極めて難しいです。
Ristは2020年からKaggle枠採用を始め、現在は世界最高クラスのAIエンジニア・データサイエンティストからなる「Rist Kaggle Team」を結成しています。チームにはKaggle Grandmasterが9名、Kaggle Masterが3名在籍しており、高難度なデータ分析やAI技術を用いたプロダクト開発に取り組んでいます。
Ristについて
Ristは「画像AI事業」や「データ分析事業」を中心に、AI技術を活用している企業です。顧客や社会のさまざまな課題に応じたソリューションを提供しています。今後もRistのクルーたちがKaggleで新たな記録を打ち立てることに期待が寄せられています。
詳細な成果は、Kaggleの公式ページで確認できます。