治療と仕事の両立
2024-08-26 12:17:16

治療と仕事の両立を図るために知っておきたい実態と支援制度

株式会社リクルートマネジメントソリューションズが実施した「治療と仕事の両立に関する調査」が明らかにしたのは、疾患を抱えながら仕事を続ける376名の会社員の実態です。この調査は、特にがんや心疾患、うつ病などの長期治療を必要とする病気に焦点を当てており、治療と仕事の両立の難しさを浮き彫りにしました。

調査によると、約60%の社員が「生活のために必要な収入を維持すること」と「心身共に無理せず仕事を続けること」を重視しています。しかし、治療期間が1年未満の人たちはこのどちらも約40%にとどまり、「仕事の関係者の理解や協力」の重要性が43.8%と高いことがわかりました。

治療と仕事を両立する上での課題には、治療期間が1年未満と1年以上3年未満のグループで「仕事へのモチベーションが低下している」という声が多く聞かれました。これに対し、3年以上の方々は「治療費や収入の減少などの金銭面の心配」が最も多く上がっています。このことから、治療の長さによって生じる課題は大きく異なることがわかります。

また、調査結果では「役立っている制度」として、短期的な柔軟な休暇制度が1年未満群からの支持を集めており、1年以上の治療を受けている社員からは主治医との連携が高く評価されています。特に、主治医との連携は、他のグループと比較して非常に重要であるとされ、治療を続けながらの就業が難しい中でも、患者と医者との信頼関係が職場の適応度を高めることが示唆されました。

「両立の実現度」に大きな影響を与える要素として、上司の支援リーダーシップや職場環境のインクルージョンが強く関与していることも明らかとなり、これらの存在が働きかけの基盤を形成していることが理解されます。職場での適切なサポートがあれば、病気を抱える社員も自分の望む仕事を続けやすくなるでしょう。

さらに、調査担当者は、薬物療法や通院を両立させるための取り組みの重要性を強調し、自分の状況に応じた働きかけや相談ができる環境づくりが必要であると述べています。失業や収入減少のリスクを不安に感じる社員が多いため、精神的なサポートも重要です。

この調査を通じてわかったことは、治療と仕事の両立は、個人の努力だけでなく、周囲の支援や企業の制度が密接に結びついているということです。病気を抱える社員が自分の形で仕事を続けていくためには、企業全体での取り組みが求められているのです。

以上の要素を考慮に入れ、今後も治療と仕事を両立させるための良好な職場環境を築いていくことが求められています。より良い施策や支援制度を導入し、病気を持つ人々が安心して働ける社会を作ることが、我々全員の責任であると言えます。


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会社情報

会社名
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
住所
東京都港区芝浦3-16-16住友不動産田町ビル東館 4F
電話番号
0120-878-300

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