医療施設が進める都市の緑化プロジェクトとその魅力
大阪北区に位置する医療法人医誠会が運営する「i-Mall」。この医療複合施設では、開設当初から「緑化と都市養蜂」に取り組んでいます。その一環として展開しているのが「緑の回廊プロジェクト」。このプロジェクトは、都市と自然、そして地域社会をつなぐ新しいまちづくりを目指し、毎年様々なイベントを企画しています。
レモンの木プロジェクトがスタート
最近、i-Mall内のヘルシーカフェ「さくらテラス」において、「レモンの木プロジェクト」が始まりました。この日は、一般社団法人テラプロジェクトから寄贈されたレモンの木の植樹式が行われ、施設利用者や地域の人々が参加しました。医誠会国際総合病院では、このレモンの木を困難を笑顔に変えるシンボルツリーとして育てていくことを宣言しました。本プロジェクトは、人生の苦難を「酸っぱいレモン」に例え、前向きにその困難を乗り越えていくことを促すメッセージを込めています。
将来的には、このレモンの実と都市養蜂で得たハチミツを使って「レモネードスタンド」を設ける計画もあります。地域の人たちが集まり、ひとつの目的のもとで楽しめるイベントとなることを期待しています。
ひまわり大階段プロジェクト
また、i-Mallでは「ひまわりプロジェクト2025」も続けられています。これまでのプロジェクトは地域貢献を目的とし、扇町公園横の大階段に「サンリッチひまわり」を育ててきました。今年、ひまわりの花たちは清々しく夏空の下で咲き誇り、「大切な人の無事を祈る」という願いが込められています。地域住民と共に育てたひまわりの花々は、見事な光景を放ち、訪れる人々の心を明るく照らします。プロジェクト参加者のメッセージを映像作品としてまとめることで、さらなる交流と継続的な関心を生むことを目指しています。
都市型養蜂の重要性
さらに、i-Mallの屋上には都市型の養蜂場も設けられています。ここでは、ミツバチが元気に活動しており、暑い夏の中でもその営みは変わりません。お客様が利用する「さくらテラス」の近くには、水辺があり、ミツバチが休息する姿も見られます。「ハチ」という存在は多くの人にとって危険なイメージを持たれがちですが、実はその存在は生態系全体にとって不可欠です。
ミツバチは「キーストーン種」とも呼ばれ、彼らが生きやすい環境は、私たちにとっても健康であることの証でもあります。また、夏休み期間中には、養蜂場見学や採蜜体験イベントが行われ、多くの参加者がその内容に興味を持ち、楽しむ様子が見られました。今後は、大人向けの養蜂イベントも企画される予定です。
心と体の健康を育む新しい体験
医療複合施設i-Mallの「緑の回廊プロジェクト」は、レモンの木やひまわり、ミツバチ、そして新鮮なハチミツを通じて、都市にいながら自然の恵みを享受する場を提供しています。このような取り組みを通じて、人々が心と体の健康を育むことができるよう、医誠会国際総合病院はこれからも持続可能なまちづくりを目指しています。地域に密着した活動を続ける姿勢は、他の地域にも波及する可能性を秘めており、今後の展開が楽しみです。