「ハナロロ」が国際的な品質賞を受賞
愛知県岡崎市のビーズクッションブランド「ハナロロ」を運営する有限会社タキコウ縫製が、欧州の品質評価機関であるESQR(European Society for Quality Research)から「Quality Choice Prize2024」を受賞したことが明らかになりました。この賞は、グローバルな規模で企業や組織の品質管理の努力と成果を称えるもので、2024年12月9日にオーストリアのウィーンで行われる授賞式では、タキコウ縫製の代表取締役滝川進氏がスピーチを行うことが予定されています。
賞の意義と価値
ESQRの「Quality Choice Prize」は、ヨーロッパやアジア、南北アメリカなど、世界各地から選ばれた企業や団体に贈られる名誉ある賞です。タキコウ縫製の受賞背景には、「ハナロロ 着るビーズクッション」のヒットがあり、国内外のメディアから注目を集めたことが影響しています。
特に、アメリカのFOX TVやフランスのリベラシオンといった海外メディアでも紹介され、多くの国から製品への問い合わせが殺到しました。その中でも、スイスのヌーシャテル民族学博物館が「ハナロロ」の製品を展示するために日本から商品を取り寄せたことは、品質の高さを実証する重要な出来事となりました。EUの品質機関がこの製品を評価したことで、タキコウ縫製が持つ製造技術や理念への信頼が深まったと考えられます。
顧客の声を大切にした製品作り
滝川社長は、受賞スピーチの中で「私たちは高品質なビーズクッションや介護用品を製造し、熟練した職人が手掛ける製品に誇りを持っている」と述べました。また、最近の日本では縫製業が海外移転する中で、国内で高品質な製品を生産し続ける企業が少なくなっています。そのため、タキコウ縫製が地元の雇用を守り続けられる理由として、製品の質と日々の改善、そして何よりお客様のフィードバックを重視していることが挙げられます。
サステナブルな未来へ向けて
タキコウ縫製では、環境への配慮にも力を入れ、「ビーズクッションのアップサイクル」事業に取り組んでいます。お客様が使用しなくなったクッションを回収し、新たな商品に生まれ変わらせるこの取り組みは、2021年から始まり、すでに回収量は2000kgに達しています。これにより、お客様の生活を豊かにしつつ、地球環境にも貢献する企業を目指しています。
今後の展望
タキコウ縫製は、今後もサステナブルな製品を提供し続けるとともに、製品のクオリティと顧客満足度を高める努力を継続していきます。「ハナロロ」のビーズクッションを通じて、人々の生活をより良いものにしていくための活動を推進していく予定です。この度の受賞を機に、さらなる飛躍を遂げることを期待してやみません。