OrionStarがAI業界の最前線に参入
2024年11月27日に開催された記者会見で、OrionStarが新しい大規模言語AIモデル「Orion-MoE8×7B-Base」を発表しました。この発表は、同社と聚雲科技(Marshotspot)の共同プロジェクト「AI Ready for Data, Data Ready for AI」というテーマのもと行われました。OrionStarは、AI技術の商業化に向けて大きな一歩を踏み出したのです。
Orion-MoE8×7B-Baseモデルの特長
OrionStarの首席科学者である韓堃氏が登壇し、新モデルの詳細を説明しました。このモデルは、オープンソースのハイブリッドアーキテクチャを基に、8×70億のパラメータを持つ非常に強力なもので、特に中国語、英語、日本語、韓国語などの多言語に対応しています。さらに、同規模のモデルと比較しても推論速度に優れ、大量のデータ処理と分析を迅速に行うことができるのが特長です。「速さはチーターのように、精度は鷹の目のように」という表現が適切なほど、高い性能を誇っています。
このモデルの開発の主な目的は、企業顧客のニーズに合った「効果的かつ迅速な」AIソリューションを提供することです。AIモデルの成功には、計算能力、アルゴリズム、データという3つの要素が欠かせませんが、特にデータは商業化の成否に大きな影響を与えるため、その重要性が特に強調されました。
「AirDS」の展開
会見の中で紹介された「AirDS」(AI-Ready Data Service)は、企業向けに特化したデータサービスです。データの収集やクリーニング、ラベリングなど、AIアプリケーションが効果的に働くための包括的なサポートを提供します。このようなサービスにより、企業は自らの競争力を高め、グローバル市場において成功を収める機会を掴むことができるでしょう。
特に、AirDSは海外進出を目指す企業に対して、効率的かつ正確なデータサービスを提供し、AIアプリケーションの実現を後押しします。
成功事例の紹介
また、Cheetal Mobileの副社長である童寧氏が、AirDSの具体的な成功事例も発表しました。AirDSは、通信分野で多様なデータを効果的に収集し、開発テストプラットフォームを構築。ユーザー間の音声インタラクションの翻訳も実現し、AI技術を活用した新たなサービスを提供しています。さらに、インターネットエンターテイメントや新エネルギー自動車、金融サービスなどさまざまな業界においても活用が進んでいます。
教育分野への寄与
会見の締めくくりに、Cheetal Mobileの上級副社長によると、Orion-MoE8×7B-BaseとAirDSの発表は、同社のコアコンピタンスを最大限に生かした成果と強調しました。また、OrionStarは、香港大学との協力協定を結び、AIアプリケーションに関する教育課程の開発にも取り組むことが示されました。この取り組みは次世代の技術者を育成し、AI技術の実用化を加速させる重要なステップとなります。
今後、両者が教育分野でも連携を強化し、AI技術のさらなる普及と実用化を進めることが期待されています。AIの利活用が進むことで、社会全体における技術革新が加速されていくでしょう。
お問い合わせは以下の通りです:
オリオンスターロボティクス株式会社
電話: 03-6265-6331
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ウェブサイト:
OrionStar公式サイト