Green Carbon株式会社(以下、グリーンカーボン)は、タイにおける環境保護の取り組みを加速させるため、ラジャマンガラ工科大学プラナコン校(RMUTP)と協力するための覚書(MOU)を締結しました。この連携により、両者は自然由来のカーボンクレジット創出に取り組むこととなります。
グリーンカーボンの取り組み
グリーンカーボンは、東南アジア地域を中心に、森林の保全や水田のメタンガス削減など多様なプロジェクトを展開しており、特に間断灌漑(AWD)という技術を用いて水田から出るメタンの削減に力を入れています。ベトナムやフィリピン、そしてタイ国内での事業も順調に進んでおり、持続可能な環境づくりに寄与しています。
RMUTPでは、カーボンフットプリントを削減するために省エネの建築物や再生可能エネルギーの導入に力を注いでいます。その一環として、大学のカリキュラムにも環境持続可能性とカーボン管理に関する内容が組み込まれ、学生たちに脱炭素化の重要性を学ばせる取り組みを行っています。
MOU締結の背景
このMOUの締結は、グリーンカーボンがこれまで参加してきた「Green Universities in the Greater Mekong Subregion Community: The United Nations Carbon Offset Platform」プログラムに基づいています。グリーンカーボンは、これまでRMUTPの支援を受けながら、タイ国内におけるカーボンクレジットのアドバイザーとして活動してきました。この連携を通じ、タイ国内での環境保護活動をさらに拡大する狙いがあります。
RMUTPは、この協力関係を通じて他の教育機関や組織とのネットワークを広げ、カーボンクレジット創出プロジェクトの推進を目指します。そして、グリーンカーボンは専門的な知識を持ち寄り、タイにおける脱炭素教育を促進し、新たなプロジェクトの発展をサポートしていく計画です。
タイ農業協同組合省との連携
また、本MOUの締結には、タイ農業協同組合省の国土地開発局からもサポートを受けており、今後さらに力強い支援が得られる見込みです。この協力により、さまざまなプロジェクトが実現し、実効性が高められることが期待されています。
RMUTP学長からのメッセージ
RMUTPの学長であるNatworapol Rachsiriwatcharabul氏は、「グリーンカーボンとのコラボレーションを通じて、私たちの大学をグリーン大学へと変革していくことに喜びを感じます。この取り組みは、持続可能性やカーボン管理コースの開発を通じて、学内で環境問題に対する意識を高めることを目的としています」と述べています。
未来へ向けた展望
グリーンカーボンは、「生命の力で、地球を救う」というビジョンのもとに、カーボンクレジットの創出から販売まで一貫したサポートを提供しています。これにより、環境に優しい取り組みを広め、社会全体への貢献を目指しています。今後もグリーンカーボンとRMUTPのパートナーシップが、持続可能な未来に向けた重要な一歩となることが期待されます。
この新たな取り組みが、タイ国内の脱炭素化や環境保護に対する意識を喚起し、さらなる進展をもたらすことを願ってやみません。