AI姿勢分析システムで進化する整体院
全国に展開するこころ整体院グループ(株式会社givers)と、沖縄に本社を置くタンクル(株式会社タンクル)は、共同で新しいAI姿勢分析システムを開発中です。このシステムは、従来の姿勢評価に変革をもたらすことを目指しています。2026年8月にはモニター運用を、2027年初旬には正式リリースを予定しています。
従来の姿勢評価の限界
長年にわたり、姿勢評価には古典的な基準が用いられてきました。耳、肩峰、大転子、膝、外果を結んだ垂直線のズレを基準にする方式でしたが、最近ではこの基準の妥当性が問題視されています。特に、標準姿勢を根拠にした評価は多くの偽陽性を生み出す可能性が指摘されており、姿勢には個人差が大きく影響することが明らかになっています。こころ整体院グループも、年間80万人の来院者を見ている中でこの課題を痛感してきました。実際の姿勢は、少数の典型例に収まらず、各個人に異なる複数の逸脱が見られます。
新しい分析ロジック
新たに開発されるAI姿勢分析システムでは、背面と側面の写真を2枚用いることで、前額面と矢状面の分析を行います。これにより、個々の骨盤のシフトや胸椎、腰椎の状態を細分化し、どのような逸脱が見られるのかを詳しく分析します。具体的には、骨盤の前傾・後傾、頭位の位置などをそれぞれ独立して評価し、それを組み合わせて姿勢を可視化します。
このアプローチにより、姿勢の評価基準を「どの型に近いのか」という従来の方法から、「どの逸脱がどの程度、どのように組み合わさっているのか」を示せるようになります。これにより、施術者は姿勢評価の際に共通の記述方法を持つことができ、より正確な施術計画を立てることが可能となります。
施術現場での活用
このシステムは、タンクルが開発した整骨院や整体院向けの予約管理システム「リザハブ」に搭載され、施術現場で活用されます。施術者の経験に頼らず、写真を撮るだけで姿勢の状態や身体への影響、さらには対策のヒントを瞬時に提供することが可能となります。このようなシステムの導入により、来院者への説明や施術計画がよりスムーズに行えるようになるでしょう。
「不調が出てから対処する」のではなく、「壊れる前に整える」。この考え方をテクノロジーの力で実現し、全国の施術現場での質の向上を図ることが、この共同開発の大きな目標です。
未来に向けて
今後の展望として、さらに進化したAI姿勢分析システムの開発が目指されています。単に姿勢を評価するだけでなく、身体への影響や対策のヒントまでも瞬時に提供できる機能の拡張が予定されています。
こころ整体院グループとタンクルの共同開発が成功すれば、業界全体を巻き込む大きな進化が期待できるでしょう。
まとめ
こころ整体院グループとタンクルが共同開発しているAI姿勢分析システムは、従来の評価方法の限界を克服し、姿勢評価をより早く、正確で、的確なものにすることを目指しています。2026年からのモニター運用開始に向けて、業界に新たな風を吹き込む革新が進行中です。