Sansanが国家プロジェクト「GENIAC」に採択
働き方を変えるDX(デジタルトランスフォーメーション)サービスを推進するSansan株式会社。彼らは最近、経済産業省とNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施するプロジェクト「GENIAC」に採択されたことを発表しました。この全国規模のプロジェクトは、国内における生成AIの開発を強化することを目的としています。
「Cello」開発の背景
Sansanが提案した事業名は「視覚接地した文書特化型視覚言語基盤モデルの構築」。これは、名刺、請求書、契約書などの文書をAIが読み取ってデータ化する技術をさらに進化させる試みです。具体的には、現在の文書特化型生成AI「Viola」をもとに、新たに「Cello」というモデルを開発予定。これにより、文字情報だけでなく、その位置や構造を把握できるようになるのです。
この新しいモデルの実装によって、文書データ化の速度と精度は大幅に向上すると期待されています。また、既存のサービスを基にしているため、社会実装の可能性も非常に高いと言えるでしょう。さらに、Southernは、日本全体のDX推進にも貢献できるとされています。
GENIAC採択の意義
Sansanの提案が評価された理由は、ただの自社の収益向上だけでなく、生成AIの社会実装への貢献が期待されているためです。2025年には「AIファースト」というテーマを掲げ、全社でAI活用を進めるというビジョンも存在します。そのため、事業成長を促進するために、「Cello」の開発を更に加速させ、早急に市場に展開する意向が示されています。
サーバー費用の助成を受けながら、これからの「Cello」の開発に取り組むことにより、国内の生成AI開発力の強化にも寄与していく考えです。また、開発におけるノウハウの共有や論文発表を通じて、AI技術の進化を追求していきます。
具体的な開発内容
Sansanが開発を進める「Cello」は、文書からの情報抽出において高い精度を誇る「Viola」に空間情報を付加します。これにより、テキストの位置情報が明確になり、既存のOCR(光学文字認識)システムとの統合がスムーズに進むと期待されています。結果として、データ化の工程が効率化され、処理速度やスケーラビリティの向上が見込まれます。
会社概要
Sansan株式会社は、「出会いからイノベーションを生み出す」というミッションのもと、数多くのDXサービスを提供しています。主なサービスには、営業DX「Sansan」、名刺アプリ「Eight」、経理DXサービス「Bill One」、AI契約データベース「Contract One」などがあり、いずれも国内外で展開しています。成立は2007年で、所在地は東京都渋谷区ですが、法人としての成長を続けています。
この「GENIAC」採択を通じて、Sansanはさらなる成長を遂げ、新たなビジネスの地平を切り開くでしょう。生成AIの進化によって、我々の働き方がどう変わるのか、今後の展開に注目です。
# 会社情報
- - 設立: 2007年6月11日
- - 所在地: 東京都渋谷区桜丘町1-1 渋谷サクラステージ 28F
- - 資本金: 72億30百万円(2025年5月31日時点)
- - 事業内容: 働き方を変えるDXサービスの企画・開発・販売
Sansan公式サイト
Eight公式サイト
Bill One公式サイト
Contract One公式サイト