MUFGファイナンスが「バクラク」を導入を決定
MUFGファイナンス&リーシング株式会社(以下、MUFGファイナンス)は、経費関連の業務を一新するために、株式会社LayerXが提供するAIクラウドサービス「バクラク」を導入しました。この動きは、業務の効率化と内部統制の強化を目指すものであり、多くの企業にとって注目されるものとなっています。
「バクラク」の概要
「バクラク」は、稟議、経費精算、法人カード、請求書受取、請求書発行、勤怠管理など、さまざまな業務を効率化するためのAIクラウドサービスです。最新のAI技術を使用することで、手入力や紙の管理から解放し、社員が本来の業務に集中できる環境を整えます。MUFGファイナンスは、「バクラク申請」「バクラク経費精算」「バクラク請求書受取」の3つのサービスを導入しました。
導入の目的と期待される効果
MUFGファイナンスが「バクラク」を導入した背景には、従来の経費システムの運用に関する多くの課題がありました。申請や仕訳が別々の画面で行われる複雑な操作性や、初期設定の難しさ、データの分断といった問題が存在しました。これを解消するため、業務プロセス全体を見直し、「バクラク」に統一することが決まりました。
このシステム統合により、業務フローが一元化され、経理業務の効率化が期待されています。具体的には、日時バッチ処理による請求書・経費精算の仕訳連携が可能となるため、データの一元管理が実現し、これによって工数削減と内部統制の向上が図られます。
AI機能の活用とペーパーレス化
「バクラク経費精算」の特徴としては、AI-OCR(光学文字認識)機能が挙げられます。この機能により、手入力の負担を大幅に軽減し、自動的に支払手段を判定・分類します。これにより、申請から承認までのプロセスが迅速化され、業務の煩雑さが改善されるのです。さらに、支払いプロセスにおいても、電子帳簿保存法に対応するための作業が必要なくなり、ペーパーレスでの業務運営が可能になります。
実際の導入状況と期待の声
MUFGファイナンスの総務部長、山田様は「従来の経費システムの操作性に課題があり、管理側としても運用に苦労していたため、思い切って『バクラク』に刷新しました。特に入力画面で請求書が横に表示される機能が非常に見やすい」と語っています。彼は、バクラクの汎用性の高さや、未来の機能追加への柔軟性も大きな利点であると評価しています。
MUFGファイナンスの未来
MUFGファイナンスは、AI技術を通じて経費精算業務の効率化とペーパーレス化を進め、業務全体の生産性を向上させることを目指しています。今後、社内部門と連携しながら、さらに効率的な業務体制の構築に取り組んでいく予定です。この「バクラク」の導入は、デジタル化が進む現代において、効率的な経済活動を促進する一つの成功例として、他の企業にも広がることが期待されています。