近年、科学と社会のつながりを深める「シチズンサイエンス」が注目を集めています。この新しい取り組みは、専門家と市民が協力して実施する研究活動で、特に環境科学や生物多様性分野において重要な役割を果たしています。 そんな中、株式会社NEST EdLABが運営するオンライン研究スクール「NEST LAB.」は、福岡大学商学部シチズンサイエンス研究センターとタッグを組んで、さまざまな参加者が本格的な研究体験をできるプロジェクト「みんなでミクロクエスト」を始めることを発表しました。このプロジェクトは、2025年8月2日にスタートし、小学生から大人まで広く参加可能です。
「みんクエ」の実施内容は、参加者が自宅や身近な環境において微生物を採取・培養し、DNA解析を通じてその正体を探るというものです。参加者はキックオフイベントで研究者から基礎知識を学び、特製のサンプリングキットが支給されます。これにより、自宅で手軽に科学研究を体験することができる環境が整えられています。
本プロジェクトの最大の魅力は、単なる自由研究を超えて「本物の研究」を体験できる点にあります。参加者は自分自身の仮説を立て、それに基づいて微生物の採取や培養を行います。そして、8月31日には「シアノバクテリア品評会」と題した中間観察会が開催され、そこでの結果に基づいてさらなる分析が行われます。12月6日には最終的な成果発表会が行われ、もしかしたら新種の微生物の発見に繋がるかもしれません。
このプロジェクトが提供する教育的意義は非常に大きいと言えます。参加者は「研究員」として正式に登録され、彼らの成果は報告会での発表や論文として活用されます。これにより、実際の研究活動に参加することができ、自身の成長を実感する機会が提供されます。
また、プロジェクトは単に科学への興味を喚起するだけでなく、社会の一員としての参加意識を高めることにも寄与します。参加者は自らの研究がどのように社会に還元されるのかを感じることで、より深い学びと感動を得ることができるでしょう。
この取り組みは、今後の教育分野での探究型学習のモデルとしても大きな期待が寄せられています。近年の教育現場では、STEAM教育(科学・技術・工学・アート・数学)が注目を浴びており、子どもたちが積極的に社会に関与できる機会を増やすことは大変有意義です。
「みんなでミクロクエスト」に参加したい方は、ぜひWebサイトを通じて申し込んでみてください。2025年8月1日が申込の締切となっているので、興味のある方はお早めに!科学の楽しさを感じながら、未知の世界を一緒に探求していきましょう!