NARUMIの新素材開発
2025-10-09 11:07:24

NARUMIが卵殻を利用した新素材開発でサステナブルな未来を切り拓く

NARUMIが目指すサステナブルなボーンチャイナ



鳴海製陶株式会社(以下、NARUMI)は、地球環境を考慮した製品作りを進めています。この度、卵の「殻」を活用した新しい素材を開発し、ボーンチャイナの生産に成功しました。これは、他業界で埋もれていた卵殻をアップサイクルすることによって、従来の品質を保持しつつ、50%以上のサステナブルな資源を利用するという画期的な試みです。

食事は生活の基本であり、その営みを支える器は単なる道具ではありません。食器は、人と人をつなぎ、日常を特別なものに変えるための重要な役割を果たします。NARUMIは「くらしの中に上質でしあわせな時間をつくり、みなさまを笑顔にする」というブランドの使命のもと、未来の食卓を守るために卵殻を利用した新しいボーンチャイナの開発に取り組みました。

ボーンチャイナに込められた魅力と新素材導入の意義



ボーンチャイナとは、リン酸カルシウムを含む磁器であり、NARUMIのボーンチャイナは特に優れた透光性と温もりのある乳白色、滑らかな光沢を持ち、色彩も鮮やかです。この特性から、一般家庭用だけでなく、国内外の高級ホテルやレストラン、さらには航空会社のファーストクラスでも広く使用されています。

ボーンチャイナには40%以上のリン酸カルシウムが含まれているのに対し、卵殻は90%以上の炭酸カルシウムを含むという共通性に着目。これをきっかけに、卵殻を活用したアップサイクル素材の開発が実現しました。このプロジェクトには、ボーンチャイナを製造するために長年培った粉砕と焼成の技術、新たに導入した設備による生産体制の強化が貢献しています。

新素材の特徴とメリット



卵殻由来のカルシウムを使用することで、環境への配慮を強化したボーンチャイナが誕生しました。日常的な食事や高級なレストラン、ホテルなどの食シーンでこれを活用することにより、環境への負荷を減少させ、資源の有効活用が進みます。さらに、石灰石という鉱物資源の代替として卵殻を用いることで、限りある天然資源を保護する役割も果たします。

この新しい挑戦により、ボーンチャイナはその高品質を維持しつつ、持続可能な資源の利用率を50%超に達成しました。従来、活用されてこなかった卵殻を新たに活用することで、環境に優しい価値を提供します。

未来へのビジョン



新素材を使ったボーンチャイナの生産はすでに始まっており、段階的に切り替えが進んでいます。このプロセスにより、自然にサステナブルな未来を意識しながら、生活に密着した製品を提供することができます。今後もNARUMIは、環境に優しい素材の開発に取り組み、日常的な食卓や高級レストランに高品質なボーンチャイナを提供し続ける予定です。

会社紹介



鳴海製陶株式会社は、日本におけるボーンチャイナの量産化に成功した陶磁器メーカーであり、1868年に創業しました。「NARUMI」ブランドは世界中の一流ホテルやレストランで採用され、高品質な業務用陶磁器としても高く評価されています。加えて、IH調理器用のガラストッププレートなどさまざまな製品も手掛けており、持続可能な開発目標(SDGs)に向けて、技術を進化させています。

会社概要


会社名:鳴海製陶株式会社
所在地:愛知県名古屋市緑区鳴海町字伝治山3番地
代表者:福井俊成
創業:1946年2月1日
ウェブサイト:NARUMI公式サイト


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会社情報

会社名
鳴海製陶株式会社
住所
愛知県名古屋市緑区鳴海町字伝治山3番地
電話番号
052-896-2200

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