新理事長周俊吉氏が台湾上場企業協会の舵を握る

2023年10月16日、台湾上場会社協会の第4期および第5期理事長交代式が盛大に行われました。この式典には聴衆の注目が集まり、行政院長である卓榮泰氏が立会人として出席し、会の重要性を強調しました。4期理事長の黄偉祥氏から信義企業グループの創業者である周俊吉氏に協会の印章が引き継がれる瞬間、会場には大きな拍手が巻き起こりました。

周俊吉氏は、そのスピーチの中で、黄偉祥氏と過去の理事長たちの功績に感謝の意を表しました。彼は、これまでの理事長たちが協会の発展に尽力してきたことを称賛し、彼らの努力が現在の台湾上場企業協会を築き上げるのに不可欠であったことを明言しました。

周氏は、彼が創業した信義房屋が10年連続で企業ガバナンス査定で上位5％に位置していることを紹介しました。彼は、「私たちは、利害関係者の利益を重視し、持続可能な経営を追求して来た。その成果は、企業の努力だけでなく、社会の期待と支援にも影響されている」と語っています。特に、今後の焦点はESG（環境・社会・ガバナンス）リソースの導入にあり、会員企業が「持続可能な良い生活」を実現できるように努力することが求められています。

ESG推進が作る産業エコシステムと共存共栄の重要性についても言及しました。周氏は、「協会として、持続可能な経営のための豊富な資源を活用し、企業が環境や社会と調和して発展できる基盤を整えることが私たちの使命です」としています。また、彼は、社会全体の協力が不可欠であることを強調しました。

政府からのサポートも不可欠であり、周氏は特に行政院長の卓榮泰氏が推進する「2050台湾ネットゼロ変革」行動計画に触れ、公共部門と民間企業の連携強化を例に挙げました。周氏は、「政府の支援で、企業が発展するための好条件が整備され、協会がESGエコシステムの構築を加速することが期待されます」と述べました。

任期に入ったばかりの周俊吉氏は、「次の2年間は非常に重要であり、各界の協力をもとに台湾経済の持続的成長を促進していくことが求められる」との認識を示しました。協会の貢献を通し、台湾社会がより良いものになることを願っており、一丸となって努力すると誓いました。

信義房屋の展望

1987年の創立以来、信義房屋は台湾初の不動産仲介上場企業としての地位を確立しました。日本市場との連携も進め、2001年の上場以来、アジアの不動産業界を牽引する存在として広く知られています。今後の地域展開や持続可能なビジネスモデルの模索に、周氏の指導力が期待されています。

信義房屋の企業理念は「信」＝有言実行、「義」＝やるべきことであり、彼らは常にその理念のもとで行動しています。今日でも、2,700以上の販売拠点を通じた幅広いサービスを提供し、顧客の信頼を得ているのです。今後、周俊吉氏が新たな理事長としてどのように協会や信義房屋を導いてゆくのか、注目が集まります。