ゼロカーボンへ木材活用
2021-10-08 11:50:38

ゼロカーボン社会に向けた木材の新たな活用法を提案するセミナーの開催

新たな木材活用で脱炭素社会を目指す



国産材の利用促進が新たな局面を迎えています。2021年10月21日、飯山市において、国産材をより多く活用し、脱炭素社会の実現を目指すためのセミナーが開催されます。このセミナーでは、木材活用の潮流や法令改正の背景を理解し、今後の木材利用のあり方について議論を深めます。

木材利用促進法改正の背景



近年の木材利用の動向を振り返ると、農林水産省と国土交通省は公共建築物における木材利用に関する基本方針を策定し、徐々にその利用率を高めてきました。法制定から数年、公共建築物における木材利用率は8.3%から13.8%に増加。しかし、民間の建築物では木造率が依然として低く、多様な建築物における木材利用が求められています。

2050年のカーボンニュートラル実現のためには、「伐って、使って、植える」という連携した森林資源の利用が不可欠です。数多くの木が伐採適齢期を迎え、これを積極的に利用し、新たに植樹することでカーボン吸収へとつなげる必要があります。そのために、施行された「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」により、使用対象が公共建築物から一般建築物へと拡張されることになりました。

セミナーでの注目ポイント



このセミナーでは、基調講演として著名な建築家、隈研吾氏が木材活用の更なる推進について語ります。さらに、林野庁の担当者による法改正の狙いや今後の展望についての解説もあり、参加者にとって非常に有意義な内容になるでしょう。また、地域の事例についての紹介も予定されており、千葉県いすみ市の伐採されたスギ材を利用した家具製作の取り組みなど、具体的なプロジェクトがシェアされます。

セミナーはリアルとウェブを組み合わせたハイブリッド方式で行われるため、全国からの参加が可能です。都会の人々が地域材に関心を持ち、森林資源の重要性を理解する契機となることでしょう。初めての試みとして長野県産材製品の展示会も同時に開催されるので、さまざまな木材製品の実物を手に取って確認できる貴重な機会です。

参加方法と詳細



参加は無料で、主に自治体職員、林業関係者、建築関係者が対象となっています。定員は現地250名、ウェブ200名で、定員に達し次第締め切られます。さらに、新型コロナウイルスの影響により、対面参加が中止される可能性もあるため、最新の情報には注意が必要です。

このセミナーを通じて、木材利用の現状を把握し、新たなビジネスチャンスを探ることができるでしょう。脱炭素社会に向けた一歩を共に踏み出し、持続可能な未来のために国産材を賢く活用する方法を見出す場として、参加者を迎えます。

会社情報

会社名
日本みどりのプロジェクト推進協議会
住所
大阪府大阪市北区小松原町2番4号大阪富国生命ビル4階
電話番号
06-6312-3407

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