クリニック業務効率化の新たな一手
GMOビューティー株式会社は、自由診療や美容クリニックを経営する医療法人に向けた新プラットフォーム「キレイパスコネクト byGMO」を発表しました。このサービスは、全国の医療機関で広く使われている日本医師会のクラウド型日医標準レセプトソフト「WebORCA」と連携することで、自由診療と保険診療の患者情報を一元的に管理可能にします。これにより、クリニックは業務の効率化を図り、事務作業の削減や診療フローのスピードアップを実現します。
連携機能の背景
最近では、美容医療市場が拡大しており、保険診療を提供しているクリニックが美容分野に進出したり、美容クリニックが一般的な皮膚科診療も手掛ける事例が増加しています。しかし、従来のシステムでは、保険診療向けの「レセコン」と自由診療向けの「電子カルテ」を借用する必要がありました。これにより、患者情報の二重入力や異なるシステム間の画面切替が煩雑さを増し、業務の効率化が求められていました。
統合によるメリット
「キレイパスコネクト byGMO」と「WebORCA」が連携することで、クリニックの業務効率が向上する要因は以下の通りです。
1.
自動患者情報連携:
患者情報が「キレイパスコネクト」に登録されると、自動的に「WebORCA」と連携します。これまでのように二重に情報を登録する手間が省かれ、効率的な業務が可能に。
2.
保険診療に対応するカルテ管理:
自由診療特有のインターフェースを維持しながら、保険診療に必要なカルテ作成ができます。この機能により、一般医療と美容医療の違いを意識せずにスムーズに業務を進行できます。
3.
簡易診療行為の送信:
カルテ画面からボタン一つで診療行為を「WebORCA」に送信でき、頻繁に使用する診療行為をセットテンプレートとして登録することも可能です。これにより、医療従事者は患者の診療に集中しやすくなります。
今後の展望
この新しいプラットフォームを利用することで、クリニックは多様な管理業務を一元化でき、ストレスを軽減しつつ業務を効率化することが可能です。GMOビューティーは、各医療機関のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進をサポートし、ロイヤルカスタマーの創出や収益の最大化にも寄与する方針です。
まとめ
美容クリニックの経営支援プラットフォーム「キレイパスコネクト byGMO」は、自由診療と保険診療の双方を融合した新たなシステムです。ダブル入力を避け、業務にかかる手間を大幅に削減することが期待されています。特に、クリニック業務のデジタル化は、これから顧客の信頼を得る上でも重要な要素となるでしょう。今後のサービスの充実に期待が寄せられています。