業界初の1μsec以下ジッタレス通信を実現した「AU-700」登場
株式会社マグナ・ワイヤレスが、無線通信の新たな一歩を踏み出しました。2025年8月1日から販売される新モデル「AU-700」シリーズは、通信遅延の揺らぎ、すなわち「ジッタ」を1μsec以下に抑えられるジッタレス通信を実現しています。この技術革新により、Time Sensitive Networking(TSN)に対応した精密な時間同期・制御が、これまでの有線ネットワークに加えて無線の環境でも可能になります。
TSNと無線通信の未来
TSNは、製造業を中心に、時間の厳密さを求められる環境で使用される技術です。ネットワークに接続された機器をミリ秒単位で同期し、効率的な制御を実現します。特に、少子高齢化が進行する日本において、工場の自動化や完全無人化を遂げるためにはこの技術が欠かせません。しかし、従来の無線通信ではジッタの保証が難しく、無人搬送車(AGV)や自律走行搬送ロボット(AMR)の制御が課題でした。
「AU-700」の登場により、こうした無線での精密制御が可能になります。通信遅延の揺らぎを最大1μsec以下で保証することで、AGVやAMRだけでなく、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)の無線化も実現し、工場内のネットワークの自由度と拡張性が飛躍的に向上します。
今後の展望と新モデルの計画
さらに、マグナ・ワイヤレスは、自社開発の専用半導体を搭載する小型モデル「AU-700W」の販売も計画しています。AU-700Wはドローンにも搭載可能であり、様々な分野での活躍が期待されます。全シリーズを通じて年間100台の販売を見込んでいます。
会社情報
株式会社マグナ・ワイヤレスは、東京都八王子市に本社を構え、2015年の設立以来、ローカル5Gを活用した総合通信ソリューションの提供に取り組んでいます。超高速で低遅延、かつ多数の同時接続が可能なローカル5G技術を駆使する企業や自治体のニーズに応えるため、通信環境のアセスメントから、ネットワークソリューションのコンサルティング、免許取得支援、さらには保守に至るまで、ワンストップでサービスを提供しています。
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公式ウェブサイトをご覧ください。
新しい通信のパラダイムを切り開く「AU-700」がもたらす未来に、業界の注目が集まることでしょう。