八十二銀行とAvePoint、日本初のクラウドバックアップで新たなスタートを切る

八十二銀行とAvePointが切り拓くクラウドバックアップの未来

長野県の八十二銀行は、地域経済の発展に寄与するため、様々な進化を遂げています。2026年に新たに発足予定の八十二長野銀行に向け、データ管理の強化が急務となっています。これを受け、法人向けクラウドデータマネジメントを手がけるAvePoint Japan株式会社が開発した「AvePoint Cloud Backup」を導入した結果、同銀行のバックアップシステムは新たな段階へと進化しました。

導入の背景

八十二銀行は1931年創立以来、地域のトップバンクとしての役割を果たしてきました。2023年には長野銀行を完全子会社化し、経営の一体化を進めています。このような変革は、地域経済の活性化を目指す中での重要なステップと位置づけられています。特にデジタルトランスフォーメーション（DX）の推進が重要視され、社内システムの強化が急務とされています。

2022年にMicrosoft 365を導入して以降、バックアップ体制の整備が課題となり、改正電子帳簿保存法の施行を機に本格的な取り組みがスタートしました。2024年1月からは、請求書や領収書などを電子データで保存することが必須となり、より一層の対応が求められています。

AvePoint Cloud Backupのメリット

「AvePoint Cloud Backup」は、Microsoft 365環境向けに設計されたデータ保護ソリューションです。このシステムを導入することで、バックアップやリストアがスムーズに行えるようになり、特に誤削除やマルウェア攻撃によるデータ損失時には迅速に復旧可能です。クラウド環境ではデータの暗号化が施されるため、セキュリティも強化され、コンプライアンス要件にも適合しています。

八十二銀行では、このバックアップシステムの導入により、退職者が残したデータの取り出しが可能となるなど、従業員にとっての利便性が格段に向上したとコメントしています。

今後の展望

八十二銀行のシステム部主任調査役である西村英昭氏は、今後もセキュリティ強化とともに、クラウドデータ管理を維持・発展させていくことを表明しました。組織変更に伴うメンバーの入れ替えによる新たな課題にも触れつつ、業務基盤のさらなるアップデートを図っていく計画を示しています。

AvePointの役割

AvePointは2001年に米国で設立され、Microsoft社のパートナーとして成長してきた企業です。日本市場には2008年に参入し、官公庁や大企業を顧客に持つなど高い信頼を得ています。現在、世界の11カ国で展開しており、17,000社以上のMicrosoft 365導入企業に対して包括的なソリューションを提供しています。

八十二銀行の新たな試みは、地域経済の発展のみならず、他の企業にとっても良い手本となることでしょう。デジタル時代におけるデータ管理の重要性が益々増す中で、その動向に注目が集まっています。