藝大130周年式典
2017-11-02 09:00:12

東京藝術大学、130年の歴史を祝い新たな未来を描く式典開催

東京藝術大学、130周年記念式典を開催



2017年10月10日、東京藝術大学(以下、藝大)は、創立130周年を祝う式典を上野の奏楽堂で盛大に開催しました。この特別な日には、邦楽科の教員や学生による演奏に加え、日本舞踊が華やかなスタートを切りました。

式典の概要


式典は、藝大学長の澤和樹氏による式辞から始まりました。澤氏は、「温故創新」という理念のもと、大学として世界の芸術界にさらなる存在感を示すべく努力を誓いました。この言葉が示すように、藝大は古きを尋ね新しきを創ることに全力を注いでいます。

祝辞と評価


文部科学省の林芳正大臣や国立大学法人支援課長の小山竜司氏が祝辞を読まれ、藝大の文化財再現プロジェクト「クローン文化財」について高く評価されました。この取り組みは、芸術と科学技術によるイノベーションとして位置付けられ、次世代への文化継承に寄与する意義深いものとされました。また、国際芸術創造研究科はグローバルな時代のアートロデュースにおいて実践的な人材を育成する場として期待されています。

NEXT10ビジョンの制定


式典では、今後10年間のビジョンとして『東京藝術大学NEXT10ビジョン』が発表されました。これは、革新性、多様性、国際性を重視した3つの方向性を持ち、新たな大学ブランド『TOKYO GEIDAI』を打ち出すことを目指します。さらに、スクールカラーに瑠璃(ラピスラズリ)を採用し、革新と国際的なアプローチを象徴しています。

アンバサダーの紹介


式典には多くの著名なアンバサダーも参加しました。ヴァイオリニストの葉加瀬太郎氏や日本画家の松井冬子氏が出席し、それぞれの考えを語りました。松井氏は「美術の歴史を知らずして新しいものは生み出せぬ」と強調し、葉加瀬氏は「藝大の名を多くの人に伝えたい」と意気込みを述べました。

日本画の寄贈


文化庁長官である宮田亮平氏からは、歴史の重複を象徴する文字「〓(きん)」を図画作品として寄贈され、大切なものを創造する意味について言及がありました。

特別演奏会


式典の後には、東京藝術大学130周年記念オーケストラによる特別演奏会も行われ、参加者たちは藝大の高い芸術性を改めて感じることができました。

協賛オフィシャルパートナーの紹介


式典には多くの協賛企業の代表者も参加しました。新しい教育や芸術普及活動を通じた社会との関わりの強化を目指す藝大にとって、彼らのサポートは非常に重要です。代表の滝久雄氏は、文化芸術が社会を見直す可能性について語り、藝大の未来への期待を寄せました。

芸術の未来を築く


藝大は今後も『GEIDAI 130 ARTS』プロジェクトや『五大陸 アーツサミット』などの取り組みを通じて、社会との関係を深め、次の10年を見据えた活動を展開していく予定です。芸術と社会の関係を新たに築き上げる姿に多くの期待が寄せられています。記念式典の模様は、特設サイトで動画を通じて見ることができます。

日本で唯一の国立総合芸術大学として、東京藝術大学はこれまでに数々の傑出した芸術家を育成してきました。130年という歴史を背負い、今後も新たな芸術文化の発展に寄与していくことを目指しています。

会社情報

会社名
東京藝術大学
住所
東京都台東区上野公園12-8
電話番号
050-5525-2051

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