デジクロの新たな挑戦
カンボジアのデジクロ株式会社(DIGICRO Pte. Ltd)は、AIを活用したマイクロファイナンスアプリ『Spean Loan(スピアンローン)』を展開しているスタートアップです。最近、同社はプレシリーズAラウンドにおいて、80万ドルの資金調達を成功させました。この資金は、金融サービスを提供するための重要な資源となります。
マイクロファイナンスの意義
マイクロファイナンスは、主に途上国において貧困削減を目的とした小口融資の総称です。多くの人が銀行の融資を受けることができない中、デジクロはその解決策を提供しています。特にカンボジアでは、農家や中小企業が金融にアクセスできない状況が続いていますが、デジクロのアプリを通じて、50ドルから最大1,000ドルまでの融資を行うことができます。
迅速な融資と利便性
このプラットフォームの特長は、申請から最短3分で融資が決定され、融資金がモバイルマネーアプリで送金される点です。受け取りは24時間以内で可能となっており、これにより忙しい日常の中でも手軽に融資を受け取れる環境が整っています。サービス開始からわずか4ヶ月で6万ダウンロードを記録し、累計で約14万ドルの融資を行い、カンボジア全25州に顧客を抱えています。
AIと顔認証の導入
最近、デジクロは新たに顔認証システムを導入しました。これにより、本人確認の審査プロセスが自動化されることで、不正防止の効果が期待されています。AIの活用により、信頼性のある金融サービスの提供が進んでいます。
今後の展望
デジクロは今回の資金調達を通じて、さらなるサービス拡充と向上を目指しています。今後もカンボジアのみならず、アジア全体で金融包摂を推進していくとのことです。デジクロの道のりには、更なる成長と財政的な自立が期待されています。
CEOの永野雄太氏は、同社の目指す方向性について次のように述べています。「デジクロは、データを活用した金融サービスの革新を通じて、多くの人々に金融サービスを届け続けます。」
企業情報
デジクロ株式会社はシンガポールに本社を置いており、カンボジアに現地事務所を設けています。詳細は
公式ウェブサイトをご覧ください。今後もデジクロの活動から目が離せません。