o9ソリューションズとマレリが共催したサプライチェーン革新イベント「Go&See」
2025年3月19日、埼玉県さいたま市において、o9ソリューションズ・ジャパン株式会社(以下、o9ソリューションズ)とマレリ株式会社(以下、マレリ)が共催した「Go&See」イベントが行われました。このイベントは、両社が協力して進めているSIOP(Sales, Inventory & Operations Planning)プロジェクトの変革に関する情報をシェアすることを目的としています。
マレリの複雑なサプライチェーン
マレリは、グローバルな自動車部品サプライヤーで、複雑かつ変動性の高い市場環境で事業を行っています。彼らは170の拠点を持ち、実に5万点以上のコンポーネンツと35万点のパーツを管理しており、これによりサプライチェーンが一層複雑化しています。特に、半導体チップやその他の重要部品の供給調整、さらには異なるERPシステムの存在がマレリのサプライチェーン管理を難しくしています。
グローバルサプライチェーンの標準化への移行
このような背景の中、マレリは全社的な計画プロセスの標準化を目指し、リスク管理の手法を改善するためにプロジェクトを進めています。その中核となっているのがo9ソリューションズが提供する『o9 デジタルブレイン』です。このAI搭載のプラットフォームは、需要予測や供給計画、統合事業計画など、さまざまな機能を通じて企業のデジタルトランスフォーメーションを推進しています。
「Go&See」イベントの詳細
「Go&See」イベントでは、マレリの埼玉本社にて、実際にどのようにしてイタリアでスタートしたグローバル変革プロジェクトが日本で展開されたのか、具体的な取り組みや成果についての講演が行われました。参加者には業界の専門家やマレリの関係者が集まり、実際の取り組みや成果を交えながら、パネルディスカッションが行われました。
参加者は、マレリのSIOPプロジェクトの特異性や、o9ソリューションズのプラットフォームが果たす役割についての見解を深めることができました。また、参加者同士での意見交換も活発に行われ、今後の業界のトレンドや課題についての議論が繰り広げられました。
o9ソリューションズの概要
o9ソリューションズは、米国ダラスに本拠を置く企業で、AIを活用した次世代のサプライチェーンプランニングプラットフォーム『o9 デジタルブレイン』を提供しています。すでに多くの業界大手企業に導入されており、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)に貢献しています。なお、日本国内においては、o9ソリューションズ・ジャパン株式会社が2018年に設立されています。
まとめ
マレリとo9ソリューションズが共催した「Go&See」イベントは、サプライチェーンのイノベーションに関する重要なリーダーシップと知識の共有を促す良い機会となりました。これからのサプライチェーンマネジメントの進化に向けて、両社の協力が一層期待されます。