小中学生のスマホ利用調査の結果
子育て・教育メディア『ソクラテスのたまご』が実施したのは、小中学生をもつ保護者を対象としたオンライン調査です。調査期間は2024年7月16日、全国39都道府県からの200名の有効回答を得て、子どものスマホ利用に関する貴重なデータが収集されました。
スマホの使用時間とその傾向
調査によれば、全体の32%が「2~3時間未満」にスマホを使っていると回答しました。特に小学生の利用状況を見ると、「1~2時間未満」が30%を占めており、ここ数年でスマホの使用時間が減少傾向にあることが確認されました。また、スマホの利用目的については、なんと75%が「動画視聴」を挙げ、次いで「コミュニケーション」と「ゲーム」が62%という結果に。
スマホデビューのタイミング
いつ頃子どもにスマホを持たせるかという問いには、多くの家庭が「中学1年生」でのデビューを選んでいます。全体の22%がこの学年を挙げ、実に半数以上が小学校の高学年から中学1年生の間で持たせる傾向にありました。これらの結果から、保護者たちがスマホを持たせるタイミングにどのような基準を持っているのかがある程度明らかになったと言えます。
保護者が抱える不安
携帯電話を持たせることへの不安も多くの方が持っており、「トラブルや犯罪に巻き込まれること」が59%、「SNSでのいじめ被害」が47%と、トラブルの発生を憂慮する声が多く寄せられました。また、「スマホ依存になる可能性」も50%が不安に感じており、これらの問題は保護者の大きな関心事となっています。
実際のトラブル内容
調査結果では、実際にトラブルを経験した保護者は15%にのぼりました。具体的な例としては、「グループLINEでのトラブル」や、「LINEの文面が誤解を招き、嫌な思いをさせてしまった」などの声が挙がっています。これからも、保護者らは子どもたちが安全にスマホを使えるように対策を講じる必要があるでしょう。
スマホ利用ルールの設定
73%の家庭では、子どもに対してスマホの使用ルールを設定していることがわかりました。具体的な内容としては、使用する時間帯や場所の制限、課金をしないなどのルールが設定されています。例えば、「一日4時間まで」とか「21時以降は使用禁止」といった具体的な制限がある家庭が多くみられました。
まとめ
今回の調査によって、子どもたちのスマホ利用に関する様々な側面が浮き彫りになりました。保護者たちの不安を軽減し、安全にスマホを利用するための教育が今後一層重要になっていくでしょう。子どもたちが健やかに育つ環境を整えるために、家庭でのルールやコミュニケーションを大切にしていく必要があります。