学生の学びを変える新たな空間『ラーニング・コモンズ』とは

学生の主体的な学びを支える『ラーニング・コモンズ』の全貌

東京農業大学第三高等学校が、視聴覚室をリニューアルし新たに『ラーニング・コモンズ』を設けました。これにより、学生は自由に集まっての学習が可能な空間が誕生します。東農大三高が目指す、選ばれる魅力的な学校づくりの一環として、このスペースの設計に込められた想いと具体的な機能について詳しく見ていきましょう。

『ラーニング・コモンズ』とは

『ラーニング・コモンズ』は、一言で言えば学び合いの場です。一般的には、仲間と共に授業の課題や主体的なプロジェクトに取り組むためのスペースとして定義されます。近年では、アクティブ・ラーニングの重要性が高まる中で、授業外での学びもこの場所で行われるようになります。

新しい『ラーニング・コモンズ』は、生徒同士がグループ学習をしたり、自習したり、友達とのコミュニケーションを楽しむための多目的スペースとして設計されています。木目調の温かな雰囲気の中で、リラックスした状態で学びを深めることができるのが特徴です。特に、イメージカラーであるグリーンをアクセントに使い、学びやすい環境を整えています。机や椅子は可動式になっており、様々なコミュニケーションのスタイルに応じたレイアウトが可能です。

空間のデザイン

『ラーニング・コモンズ』は、カフェのようなリラックスした空間として設計されています。カウンター兼ソファや本棚兼ベンチなど、異なる機能が出会う場所を提供し、外部からの情報を得たり、同級生と意見を交換したりする場として最適です。また、ゆるやかにつながるベンチが複数配置されており、気軽に友達とおしゃべりすることもできます。

アップサイクルの取り組み

この空間のリニューアルに際して特筆すべきは、不要になったカーテンをアップサイクルして『ラーニング・コモンズ』の室名のサインを制作した点です。改修前に使用されていたカーテンを利用することで、廃棄物の削減にも貢献しています。そしてこの空間は、『コアラウンジ（CORE LOUNGE）』という名前が付けられています。これは、東農大三高のマスコットであるコアラとラウンジを組み合わせたもので、生徒たちが集う中心的な場所を目指しています。