BOTANIST財団が取り組む植物多様性保全
一般財団法人BOTANIST財団は、植物多様性の保全と自然体験の機会を増やすために、今年の助成先として「大阪市立長居植物園」と「山村塾」を選定しました。この助成プログラムは、株式会社I-neが設立したもので、植物と密接に関連する活動を支援することを目指しています。
助成プログラムの概要
BOTANIST財団は「植物と共に生きる」という理念のもと、環境を守りながら人々が自然と触れ合う機会を提供することを目的とし、2024年度から新たな助成プログラムを立ち上げました。このプログラムは、森林、里地里山、および都市公園に関連する保全活動やそれに付随する自然体験活動を行う団体を対象としています。助成金は、通常1団体あたり年間最大150万円で、最長3年間わたって支援が行われます。
新規助成先の選定理由
大阪市立長居植物園
事業名:「アジサイと二次林をテーマにした次世代向けプログラム」
場所:大阪府大阪市東住吉区
代表者:理事長 山本 功人
長居植物園は、都市における貴重な植物の多様性を守る拠点として機能しており、若者に植物や生態系の重要性を理解させるための活動を行っています。今回の助成は、大阪市民が自然環境の保全に取り組むための具体的なプログラムを支援することに加え、地域住民の環境意識を高める狙いがあります。
認定NPO法人 山村塾
事業名:「いろいろな生き物が住む森づくり」
場所:福岡県八女市黒木町
代表者:理事長 小森 耕太
八女市の山村塾は、棚田と山林を守りつつ、現代の里山の知見を継承する活動を行っています。特に、障がい者や高齢者との協力を推進し、新しい森林環境を築くためのモデルケースとしての役割が期待されています。この助成があれば、都市と農山村の住民が協力し、持続可能な環境づくりに貢献することが可能になります。
理事からのコメント
BOTANIST財団の理事、山水伸吉氏は、新たに助成先として選定された大阪市立長居植物園と山村塾について、「幅広い環境にわたる森林活動を支えることができ、非常に意義深い」とコメントしています。
今後の展望
BOTANIST財団は、今後も自然と人々のより良い関係を築くための活動を進めていく意向です。植物多様性の保全と自然体験の向上を通じて、より多くの人に自然環境の大切さを理解してもらいたいと願っています。
この助成プログラムは、地域の人々が植物や生態系の重要性を学ぶ機会を広げ、未来につながる持続可能な社会の形成に寄与することを目指しています。