國學院大學で開催される第7回観月祭
10月15日、東京都渋谷区に位置する國學院大學渋谷キャンパスは、秋の月を楽しむ「第7回観月祭」を開催します。この祭りは、平安時代から受け継がれてきた観月の文化に根ざし、日本の四季を楽しむ心を大切に発信することを目的としています。昨年の開催時には、約800名の来場者が、神道文化学部の学生たちが約5ヶ月かけて稽古した舞や雅楽を楽しみました。今年も多くの人々に喜ばれる催しとして期待されています。
祭り当日は、5号館ピロティに設置される7m×7mの大きな舞台が目を引きます。その舞台では、まず「献供(けんく)」として里芋や栗などの秋の作物が祭壇に供えられ、続いて楽器を使った演奏「管弦」が始まります。約50名の学生が日本古来の楽器である三管(笙、篳篥、竜笛)と三鼓(鞨鼓、太鼓、鉦鼓)を演奏する様子は圧巻です。
当日のプログラム
観月祭は、16:00から18:00までの間に行われ、観覧は無料で、事前の申し込みは不要ですが、観覧スペースには限りがあります。以下は、当日の流れについての詳細です。
1. 献供(16:00頃)
祭壇にはすすきや小菊が生けられ、神酒や月見だんご、里芋、栗など秋の恵みが供えられます。
2. 管絃(16:10頃)
1. 「傾盃楽(けいばいらく)」
2. 「抜頭(ばとう)」
約30名の学生が楽人として参加し、古代の楽器で美しい音色を奏でます。
3. 祭祀舞(16:30頃)
1. 「豊栄の舞(とよさかのまい)」
2. 「浦安の舞」
これらの舞は、季節の花を持った巫女装束を身にまとった女性たちによって演じられ、自然への感謝や平和の祈りが込められています。
4. 舞楽(17:00頃)
1. 「振鉾(えんぶ)」
2. 左舞「賀殿急(かてんのきゅう)」
3. 右舞「延喜楽」
左舞では中国由来の「賀殿急」が、右舞では朝鮮半島由来の「延喜楽」が披露され、観覧者を魅了します。
神道文化学部について
國學院大學の神道文化学部は、大学創立120周年を機に設立された学部です。神道に基づきながらも、宗教・文化を幅広く学び、日本文化を自身で体験出来る行事やワークショップを数多く開催しています。「観月祭」以外にも、成人儀式の「成人加冠式」や様々な日本文化に関連する講座が実施されています。このような活動を通じて、学生たちが日本の伝統を深く理解し体得できることを目指しています。
学ぶこと、感じること、そして交流することができるこの機会、是非皆さんも足を運んでみてはいかがでしょうか?