医療的ケア児への遊び支援を促進するクラウドファンディング
東京おもちゃ美術館が運営する認定NPO法人「芸術と遊び創造協会」は、医療的ケアを必要とする子どもたちのための新しい遊びプログラムを提供するため、クラウドファンディングを本日より開始しました。このプログラムは、入院している子どもや在宅でケアを受ける子どもたちの日常をより豊かにすることを目的としています。目標額は200万円で、集まった資金で様々な支援活動を展開する予定です。
増加する医療的ケア児とその現状
自宅で人工呼吸器を装着して生活している医療的ケア児が増加しており、令和3年の時点でその数は約2万人に達すると推計されています。また、全国にはおよそ12万人の病児がいるとされています。これらの子どもたちやその家族に対する行政の支援が進んでいますが、日常生活の制限は依然として多いのが現実です。
遊びのスペシャリストの支援活動
芸術と遊び創造協会は、35年以上にわたり医療的ケア児や病児に遊びの機会を提供してきました。小児病棟におもちゃコンサルタントを派遣して「遊びの時間」を設けるなど、地域の病院と連携を図り、子どもたちが安心して遊べる環境を整えています。更に、オンラインでの遊び支援イベントも行い、コロナ禍においても活動を続けています。
提供される具体的な支援内容
クラウドファンディングで得られた資金は、以下の支援活動に使用される予定です:
- - 在宅ケア児へのオンライン遊び時間:毎週、オンラインで遊びの時間を設け、参加できる家庭への情報を周知します。
- - 小児病棟へのおもちゃコンサルタント派遣:病院内で遊びのサポートを行うボランティアを派遣します。
- - 病児の遊び環境を考えるセミナー:多職種の専門家が集まり、子どもたちの遊び環境に関するセミナーを開催します。2025年には第19回目の開催を予定しています。
地域と医療従事者との連携
各地域での支援活動を通じて、芸術と遊び創造協会は病院との連携を強化しています。全国十数カ所の医療機関において「遊びのスペシャリスト」が活動し、病児により良い遊びの環境を提供することで、その生活の質を向上させる取り組みを行います。
寄付のお願いと未来への展望
今回のクラウドファンディングは、医療的ケア児を支援するための財源を確保する重要なステップです。皆様からの寄付は、子どもたちが遊びを通じて新しい経験を得る手助けとなり、彼らの生活をより豊かにするために使われます。活動に賛同いただける方は、ぜひ寄付をご検討ください。私たちは未来に向けて、地域と連携した支援を続けてまいります。
詳細については、クラウドファンディングのページをご覧ください。
クラウドファンディングページリンク