収益還元と地域活性化
日々の生活の中で、私たちが楽しむクラフトビールが地域に還元される時代がやってきました。姫路のクラフトビール専門店『KOGANE』が、この理念を掲げながら新たな醸造を開始したことが注目されます。先日、姫路城の世界遺産登録30周年を祝うイベントが近づく中、大手前通りでのビール醸造を通じて地域の活性化を目指すプロジェクトが具体化しました。
クラウドファンディングでのプロジェクト
KOGANEは、2022年6月のクラウドファンディングで1248万円を集め、地域を盛り上げるためのビールづくりを計画しました。大手前通りは、観光名所の姫路城を通る人々が行き交う場所ですが、これまではほとんど活用されていない通過地点でした。この現状を打破するために、多くのサポーターがプロジェクトに賛同し、KOGANEの目指す「楽しい場所づくり」に支援の手を差し伸べました。
醸造所の立ち上げ
全国的に厳しい情勢の中、部材調達や認可取得に時間がかかったものの、2023年10月11日に醸造がスタートしました。KOGANEの店舗は、大手前通りで様々な人たちの人生が交差する場所となることを願い、地域に根差した活動を展開していく考えです。日本の美しい風景や文化をビールに込めて、皆が共有できる場を提供することを目指しています。
地域との結びつき
KOGANEは、収益の一部を地域に還元する仕組みを実施予定です。具体的には、子供たちの遊び場の設置や新たな街の家具の導入、地域イベントの企画など、地域住民が直接恩恵を得られるような活動を検討しています。また、ビールの原材料となる水やホップ、大麦はすべて姫路周辺の農村部から調達する方針を立てています。地元との結びつきを強化し、持続可能な発展を目指した地域密着型の企業へと成長していく模様です。
新たなクラフトビールの誕生
KOGANEの醸造するクラフトビールは、2023年11月中の販売を予定しています。クラウドファンディングのサポーター向けには試飲会などの特別イベントも計画中です。また、企業向けにも独自のクラフトビールを受託醸造するサービスを始め、オリジナル商品の提供も行います。ノベルティを求める企業や団体にとって、KOGANEのビールは注目の存在となるでしょう。
会社概要
KOGANEの運営会社であるコガネブリュワリー株式会社は、2021年8月に設立され、兵庫県姫路市に本社を置いています。代表の梶原伸介氏を筆頭に、持続可能な社会の実現を目指し、地域貢献と共にビールの魅力を広げています。詳細は公式ウェブサイト(
KOGANE公式サイト)で確認できます。これからのKOGANEに注目が集まる中、クラフトビールを通じて地域の活性化がどのように進むのか期待が高まります。