ヤマシタ、中国四川省に新たな介護用品レンタル会社を設立
株式会社ヤマシタは、介護用品レンタルおよび販売事業を行う企業で、今般中国四川省に「山下福至(成都)健康管理有限公司」を設立しました。この新会社は、四川省民政局が推進する「福祉用具レンタルサービスに関するテスト事業」に対応し、成都市にて2025年11月から試験プロジェクトをスタートさせます。
中国における在宅介護の必要性
近年、中国では高齢化が進行しており、65歳以上の高齢者は全人口の約15%を占めています。特に、上海においては高齢者の比率が28%に達しているほどです。このような背景を受けて、中国政府は高齢化社会への対応を国家の重要課題と位置付け、介護用品の購入・レンタル支援の拡充を目指しています。
ヤマシタは日本での約40年にわたる介護用品のレンタル・販売の経験を活かし、2020年に「山下福至(上海)健康管理有限公司」を設立。これにより、上海を拠点に各地にサービスを展開してきましたが、新たに四川省でも事業を始めることで、中国市場全体への影響を一層強めていく狙いです。
四川省の特性と新会社の役割
四川省内には、成都市を中心に8カ所で試験を行う「福祉用具レンタルサービスに関するテスト事業法案」が発表されました。同省は経済や文化の中心地で、人口は約8,364万人にのぼります。その中で60歳以上の高齢者は約1,816万人と、高齢化率も16.9%と高数値です。
新会社「山下福至(成都)健康管理有限公司」は、介護用品のレンタル・販売を行い、成都市郊外にはレンタル品の洗浄センターを設置、清潔な状態での再提供を担います。これは利用者が安心して用具を利用できるための重要な役割を果たします。
ショールームの開設とサービス普及
さらに、求人促進や利用者への理解を深めるため、成都市内にショールームを設立し、介護用品の実物を見て触れる機会を提供します。このショールームでは、利用者ニーズの把握や地域関係者との連携強化も図られます。
会社の成り立ちと未来への展望
株式会社ヤマシタは1963年に創業し、リネンサプライや介護用品事業で業界の大手となりました。その理念は「正しく生きる、豊かに生きる」であり、化する技術(DX)によるサービス品質向上と生産性の向上に注力し、2030年には売上850億円の目標を掲げています。
この新たな展開は、国内外での競争力を更に高めるための一環と言え、2050年には1兆円の売上を目指す計画も含まれています。ヤマシタの海外進出のスピード感には目を見張るものがあります。
おわりに
今後、四川省を皮切りにヤマシタの介護用品レンタルサービスが広がることで、中国南西部の在宅介護環境の整備が進むことが期待されます。ヤマシタは、その豊富な経験を基に、高齢者が安心して生活できるような社会作りに貢献していくことでしょう。