LCAソフトの新たな選択肢、クラウド版MiLCAの登場
株式会社LCAエキスパートセンター(LEC)は、環境影響評価を専門とするソフトウェア「MiLCA」のクラウド版を2024年10月21日から販売開始することを発表しました。この新たなクラウドサービスは、より多様なニーズに応え、ユーザーにとっての利便性を大幅に向上させることを目的としています。
MiLCAとは?
MiLCAは、ライフサイクルアセスメント(LCA)の算定を支援するソフトウェアです。2010年の発売以来、国内の大学や研究機関、製造業など幅広い業界で活用されてきた実績があります。特に、気候変動や複数の環境影響評価が可能で、高い透明性を誇るのが特徴です。
クラウド版MiLCAの特長
1. 多様なデータベースの連携
クラウド版MiLCAでは、既に最新版のAIST-IDEA Ver.3.4が導入されており、将来的にはecoinventなどの欧州のデータベースも追加予定です。これにより、国内外のユーザーが幅広い環境影響評価に対応できるようになります。
2. 直感的な操作性
新たに導入されたGUIは非常に直感的で、LCA初心者から経験者まで誰もが扱いやすくなっています。本格的なLCAの算定がサクサク行えるのが嬉しいポイントです。
3. 機能の強化
従来のスタンドアロン型から大幅に機能が向上。それにより、算定スピードが劇的に上昇し、他のシステムとのデータの連携もさらに強化されています。
4. EPD取得支援
環境製品宣言(EPD)のスムーズな取得をサポートし、企業の環境への取り組みをより一層促進します。
5. 高度な分析機能
環境影響の要因分析を可能にし、より深い洞察を得ることができます。これにより、企業は自社の環境負荷を的確に把握できます。
6. サプライチェーン全体の可視化
サプライチェーン全体の環境負荷を可視化し、ホットスポットを特定。その結果、効果的な改善策を導き出し、データドリブンなモノづくりや持続可能な経営の実現に寄与します。
価格と導入支援
クラウド版MiLCAの標準価格は1ライセンスあたり80万円(税別)。また、既存のMiLCAユーザー向けには、新たにクラウド版を購入する際に割引が適用される特典があります。導入に際しては、5社の販売代理店との連携により、きめ細かなサポートを提供する体制も整っています。
今後の展望
MiLCAは、環境側面への対応に関連する情報をユーザーに定期的に配信するほか、機能の継続的なアップデートを行います。また、LECが提供するQAサービスへの無償加入も可能です。
販売開始日と購入方法
クラウド版MiLCAは2024年10月21日より発売されます。購入に関する詳細は、 LEFの公式サイトや各販売代理店のサイトで確認できます。