廃ビニールリサイクル、群馬で始動
2023-09-27 15:00:02
雹害で発生した大量廃棄ビニール、群馬県で革新的リサイクルへ!循環型農業実現へ貢献
群馬県雹害の廃棄ビニール、リサイクルで循環型農業へ
今年の7月31日、群馬県を襲った雹害は、農業に甚大な被害をもたらしました。広範囲に広がるビニールハウスが損壊し、多くの農家がビニールの張り替えを余儀なくされています。この廃棄ビニールは膨大な量に上り、環境問題に深刻な影響を与える可能性も懸念されていました。
しかし、この問題に対し、画期的な取り組みが始まろうとしています。群馬県高崎市に拠点を置く農業会社、株式会社mino-lio(以下、mino-lio)は、廃棄ビニールをリサイクルし、循環型農業を実現するためのプロジェクトに着手しました。
mino-lioは、GNホールディングスの傘下企業であり、再生重油を使った農業経営で知られています。今回のプロジェクトでは、廃棄ビニールの処理・リサイクルにおいて、高崎市に本社を置くキャピタルウッズ株式会社(以下、キャピタルウッズ)と協力体制を構築。キャピタルウッズは、地盤調査や仮設資材レンタル、中間処理業など幅広い事業を展開する企業であり、リサイクル技術において高い専門性を有しています。
リサイクル工程
mino-lioとキャピタルウッズは、以下の工程で廃棄ビニールのリサイクルを進めます。
1. 回収: 被害を受けたビニールハウスから廃棄ビニールを回収します。
2. 洗浄・破砕: キャピタルウッズの工場で、回収したビニールを洗浄し、細かく破砕します。
3. 再生素材化: 洗浄・破砕されたビニールは、新たな素材として再利用可能な状態に加工されます。
4. ケミカルリサイクル: 一部を小型油化装置を用いて油に戻すケミカルリサイクルも実施し、資源の有効活用を最大限に追求します。
この取り組みは、群馬県が掲げるプラスチックゴミ「ゼロ」という目標達成に大きく貢献するだけでなく、廃棄物を資源に変える循環型農業のモデルケースとなる可能性を秘めています。mino-lioは、カネコ種苗株式会社と協力し、既に廃エンジンオイルを再利用した循環型農業に取り組んできており、今回の廃棄ビニールリサイクルはその取り組みをさらに発展させるものです。
企業概要
キャピタルウッズ株式会社:
所在地:群馬県高崎市江木町1535
設立:2004年4月
代表者:都木謙二
事業内容:地盤調査、仮設資材レンタル、中間処理業(リサイクル)他
GNホールディングス株式会社:
所在地:群馬県前橋市城東町一丁目6番地の8
設立:1925年12月
代表者:天野慎太郎
事業内容:GNグループの経営統括
株式会社mino-lio:
所在地:群馬県高崎市中尾町467
設立:2022年12月
代表者:天野洋一
* 事業内容:再生重油を利活用した農園経営・支援
今回のプロジェクトは、環境問題への取り組みと、地域経済活性化、そして革新的な農業技術の開発という、複数の側面で大きな意義を持つと言えるでしょう。今後の展開に注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
GNホールディングス株式会社
- 住所
- 群馬県前橋市城東町1-6-8
- 電話番号
-
027-231-2112