訪日外国人誘客サービス
2020-02-14 11:02:03
訪日外国人の誘客を支える新サービス「NPパス」の展望と資金調達の背景
ニッポンパスポートの新たな挑戦
ニッポンパスポートは、日本政府が掲げる「2030年に訪日外国人旅行者数を6,000万人へ増加させる」目標に向けて、新しい訪日外国人向けのサービス「NPパス」を展開しています。このプロジェクトの一環として、最近、約2億円の資金調達を完了したことが発表されました。この資金は、サービスの改善や新たな加盟店の開拓に活用される予定です。
「NPパス」とは
「NPパス」は、訪日外国人を日本の店舗へ誘客するための成果報酬型サービスです。送客が成功した店舗からは、売上の10%を手数料として受け取ります。このサービスの特徴は、初期費用と月額利用料が無料であるため、リスクが少なく導入できる点です。
さらに、訪日インバウンド向けのプロモーションや割引クーポンの発行にも力を入れています。現在、このサービスを通じて、旅前や旅行中の外国人が日本の文化や地元の魅力を体験できる機会を提供しています。
資金調達の意義
今回の資金調達は、今後の展開において非常に重要なステップです。ニッポンパスポートは、さらなるアプリの使いやすさ向上や、送客代理店及び利用加盟店の拡大を目指しています。また、割引クーポンを活用した訪日外国人誘客のスキームの検証も進めることで、よりスムーズな送客の仕組みを確立することを目指しています。
2024年4月末には、さらなる資金調達(10億円)を計画しており、この資金を基に事業を加速させる考えです。
株主からの期待
NIPPON Platform株式会社の代表取締役社長、菱木信介氏は、ニッポンパスポートの送客サービスが地域の魅力を引き出し、単なる観光消費にとどまらない関係構築を実現すると期待を寄せています。彼は、日本で培ったノウハウを海外へ展開することも視野に入れており、国境を越えた新たな送客モデルの創出に意欲を示します。
地方のコンテンツを生かす
ニッポンパスポートの代表取締役、橋口奈央氏は、地方の魅力的なコンテンツの発信がまだ不十分であるとし、旅行者との出会いを大切にするプラットフォームを構築する重要性を強調しています。彼女は、「世界とつながる次のアプローチ」を提供することを目指し、訪日外国人旅行者に対して地域のユニークな体験を伝えていく意向を示しています。
未来への展望
ニッポンパスポートの取締役、神宮樽海氏は、観光業界の変化とテクノロジーの進化を背景に、観光インバウンド・アウトバウンドの新しい価値を創造することの重要性を唱えています。特に、日本の文化が世界中で体験されること、さらに地域社会との関わりの中で新しい価値やビジョンを実現することが求められています。
このように、ニッポンパスポートは訪日外国人誘客の新たな潮流を生み出すべく、ますます進展を遂げることでしょう。観光業界全体の活性化にも寄与することで、地域とのつながりを深め、さらなる発展を期している点が印象的です。
会社情報
- 会社名
-
NIPPON Passport株式会社
- 住所
- 東京都品川区上大崎2-14-5-3F
- 電話番号
-
03-4546-1766