アルペンが目指す持続可能な社会
名古屋市に本社を構える株式会社アルペンは、スポーツ用品の販売に加え、自然環境を守る活動に力を入れています。その一環として、2020年から衣類回収活動を行い、これまでに60トン以上の衣類をリユースおよびリサイクルへとつなげてきました。
この度、アルペンは鹿児島県に本社を置く株式会社ECOMMITと連携し、資源循環サービス「PASSTO」を導入することを発表しました。これは、これまで以上に衣類を含む様々な資源を循環させ、より持続可能な社会の実現を目指すための新しいステップです。
サステナブルファッションの現状
環境省の2022年度調査によると、家庭から排出される衣類は年間約45万トンに達しています。この多くが焼却や埋立に回されており、環境への負荷が懸念されています。アルペンはこれに対抗するため、衣類回収BOXを全国の店舗に設置し、手軽に回収活動に参加できる環境を整えています。これまでに多くの顧客から支持され、累計60トン以上の衣類が資源循環へと進められました。
新たな連携「PASSTO」とは
「PASSTO」とは「次の人に渡す、未来へつなぐ」を意味する略称であり、環境保護につながるサービスです。このプログラムでは、回収された衣類を最適な方法で選別し、98%の高いリユース・リサイクル率を誇ります。
具体的には、再利用が難しい衣類も素材ごとに選別・加工され、再生繊維として新たな命を吹き込まれます。焼却処理と比較して、CO2排出量削減にも寄与することが期待されています。
衣類回収BOXの設置店舗
全国のアルペングループ店舗では、衣類回収BOXが設置されており、不要な衣類の持ち込みを歓迎しています。回収対象となるのは、特にブランドや状態を問わず、誰でも手軽に参加できる点が魅力です。スポーツデポやゴルフ5といった全国展開型店舗でも対応しており、家庭で使わなくなった衣類の再利用に力を入れています。
ECOMMITの取り組み
株式会社ECOMMITは、「捨てない社会をかなえる」ことをミッションとしている循環商社です。自社の循環センターで不用品を回収し、選別・再流通させることで、企業や自治体のサステナビリティ推進をサポートしています。
彼らのトレーサビリティシステムによって、リユース・リサイクルのデータが可視化され、成果を明確に報告することができるのが特徴です。
アルペングループのサステイナビリティ目標
アルペンは、2027年までに達成を目指す5つのサステイナビリティ目標を掲げ、「Alpen GREEN PROJECT」等によって環境保護にも貢献しています。自社のサステイナビリティ活動がスポーツを楽しむ未来を作ることに寄与すると信じて、今後もさまざまな施策を展開していく予定です。
まとめ
アルペンの新たな取り組み「PASSTO」は、衣類を通して持続可能な社会へとつなぐ重要なモデルケースです。これからも地域社会と連携し、環境保全活動に力を注ぎつつ、より多くの人々が参加できる活動を推進していくことでしょう。