壱岐市が教育の質向上を目指す新たな連携を開始
西日本に位置する壱岐市。ここでは、地域の教育環境をより良くするため、壱岐市、一般社団法人サステイナブル教育開発機構 educore、および認定特定非営利活動法人Teach For Japan(以下、TFJ)の三者が協力し、エンゲージメントパートナー協定を締結しました。この協定により、壱岐市における公教育の発展を目指した共創事業が展開されることとなります。
目的と背景
この度の協定は、持続可能な社会の実現、そして日本社会に根ざしたウェルビーイングの向上を目的としています。教育の質を向上させるため、以下の具体的な内容が計画されています。
1.
質の高い教職員集団の形成: 多様な専門性を有した教職員の確保と育成。
2.
大学や民間企業との連携: 教職員の確保を強化するための取り組み。
3.
労働環境の改善: 教職員の資質向上や労働環境を改善する研修制度の見直しを行います。
4.
地域との協力: 地域と連携した教育の実現を図る。
5.
その他の必要事項: 三者が協力して認める事項についても、必要な取り組みを進めます。
壱岐市では、このエンゲージメントパートナー制度を通じて地方や世界の持続可能な未来を共創することをしています。具体的には、地域のニーズに応じた教育システムの強化を目指し、地域のさまざまな資源を教育に生かしていく姿勢を示しています。
educoreの取り組み
educoreは、「教育の本質」を追究することによって、全ての子どもが幸せに生きる社会を実現することを目指しています。教育や社会への支援を通じ、不登校や教員支援、地域社会での協働を促進する仕事を展開しています。特に、社会を全体的に捉え、持続可能で進化する教育モデルの構築を目指しています。
TFJのビジョン
TFJは「すべての子どもが素晴らしい教育を受けられる世界」を目指しており、多様な人材を選考・研修を通じて育成し、自治体と連携して教室に教師として送り出しています。約320名の方がこのプログラムを経て、自らの教育力が地域社会に蘇っていく様子が見受けられます。TFJのアプローチは、新しい教育の形を模索しており、特に公教育の質向上を目指しています。
壱岐市長の期待
壱岐市の市長、篠原一生氏は、教職員不足の深刻な問題を訴えつつ、今回の協定によって全国から意欲的な人材が集まることに期待を寄せています。島の教育環境を活性化させ、未来を育むためには、教職員の確保が重要であると強調しました。
educoreおよびTFJの決意
、educoreの入江潤代表理事は「大人の今をニコニコに、子どもの明日をワクワクに」というビジョンのもと、子どもたちの表情を明るくすることを目指しています。TFJの中原健聡代表理事は、教育の変革を通じた社会課題の解決に向け、コレクティブ・インパクトを重視し、地域社会との連携を強化して、より良い教育環境を実現する意欲を示しています。
この協定に基づく取り組みは、壱岐市という地域と参加団体の力を結集し、これからの教育の新たな形を創り出す鍵となることでしょう。地域コミュニティとともに発展する未来の公教育の姿に、今後の動向に大いに期待が寄せられています。