フィリピンで進む再生可能エネルギー拡大に向けた取り組み
フィリピンの再生可能エネルギー拡大に向けた一歩
株式会社レノバは、フィリピン共和国において太陽光発電事業の第4回入札「Green Energy Auction Program(GEAP)4」において、20年間の固定価格での売電権を獲得したことを発表しました。このプロジェクトは、フィリピンのビサヤス地域で実施されるもので、総設備容量は85MW ACに達します。
このプロジェクトは、現地企業であるVictorias Green Energy Corp.(VGEC)と共同で開発を進めており、フィリピンにおけるレノバの初めての太陽光発電プロジェクトとなります。フィリピンはASEAN地域の中でも特に高い経済成長を誇り、国内の電力需要は増加の一途をたどっています。そのため、このプロジェクトは、フィリピン国内での再生可能エネルギーの普及に寄与することが期待されています。
フィリピンのエネルギー省は、2050年までに国内電力消費の50%以上を再生可能エネルギーにするという目標を掲げています。この目標を達成するために設けられたGEAPは、再生可能エネルギーの導入を促進するための重要な政策の一つです。2022年にはこのプログラムの第1回入札が行われ、続いて今回のGEAP-4に至ります。
この入札により、落札業者は20年間の電力供給契約を締結することになります。これによって、発電事業者は収益の予見性が向上し、資金調達が容易になるため、再生可能エネルギーの導入を加速させる役割を果たすと考えられます。
レノバは、「グリーンかつ自立可能なエネルギー・システムを構築し、社会的課題の解決に貢献する」というミッションを掲げ、再生可能エネルギーや蓄電事業を進めています。このフィリピンプロジェクトは、2030年までに設備容量5.0GW(そのうち1.8GWを海外で)という中期経営計画の達成に向けた重要なステップです。これまでの実績と知見を活かし、全球的な脱炭素化への貢献を目指します。
今後、このプロジェクトは開発段階にあり、さまざまな要因により進捗が変更される可能性があります。レノバは、このリスクを考慮しつつ、フィリピンのエネルギー市場の発展に貢献できるよう努力していく所存です。
フィリピンの再生可能エネルギーの拡大に向けた取り組みには、太陽光だけでなく、陸上風力や太陽光と蓄電池を組み合わせたシステムも含まれます。これにより、フィリピン国内でのクリーンエネルギーの利用が進むことが期待されています。レノバの取り組みが、フィリピンの再生可能エネルギーの未来にさらなる影響を与えることができるでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社レノバ
- 住所
- 東京都中央区京橋2-2-1京橋エドグラン18F
- 電話番号
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