詐欺対策アプリ『Whoscall』が新たに生まれ変わり、リニューアル発表会を開催

『Whoscall』が新たに生まれ変わり、リニューアル発表会を開催

福岡市に本社を置く『Whoscall株式会社』は、電話・ネット詐欺対策アプリ『Whoscall』のリニューアルを発表しました。リニューアル発表会は2025年10月9日に行われ、CEOのジェフ・クオ氏や日本事業責任者の阿久津有美氏が登壇し、詐欺対策の最新情報とアプリの新機能について説明しました。

ブランドリニューアルの背景

Whoscallは、これまでに世界で約1億回ダウンロードされた信頼の詐欺対策アプリです。最近の特殊詐欺は、電話やSMS、メール、ウェブサイトなどさまざまなチャネルで発生しており、AI技術の悪用によってその手口は急速に高度化しています。これに対応するため、Whoscallは『人がつなぐ、信頼のイノベーション』を新たなミッションに掲げ、機能の強化やコミュニティの重要性を強調するリニューアルを実施しました。

発表会の内容

発表会では、初めにGogolookの共同創業者兼CEOであるジェフ・クオ氏が登壇し、詐欺の現状やWhoscallの歩みを説明しました。特に、若年層を狙ったSNS詐欺の増加に触れ、日本人の約4人に1人が過去1年以内に詐欺に遭遇している現状を伝え、詐欺が高齢者だけでなくデジタルネイティブ世代にも蔓延していることを説明しました。

続いて、Whoscall株式会社の阿久津有美氏がリニューアルのポイントを紹介。直感的でシンプルなインターフェースへの改良、新キャラクター「Vee」の導入、AIによる機能強化、さらにコミュニティの強化を目指した新たな取り組みの説明がありました。また、ディープフェイクを用いたなりすまし詐欺の増加にも警鐘を鳴らし、詐欺対策アプリの重要性を強調しました。

新機能とコミュニティの強化

新たに登場した『音声アラート』機能では、着信者の名前を音声で読み上げることができ、視覚に障害のある方や運転中のユーザーにも安心して利用できるようになっています。また、ユーザーは通報に基づいてバッジを獲得する新たな仕組みが導入され、ユーザー参加型のコミュニティが実現されました。これにより、詐欺対策のための意識を高め、コミュニティ全体を活性化することが期待されています。

家族を守る新プランの導入

新たに導入された『デュオプラン』や『ファミリープラン』により、家族や友人を守るための利便性が向上しました。特に、別々に暮らす家族が一緒に利用できるよう工夫されており、家族間での情報共有も容易に行われるようになっています。

京師美佳氏（防犯アドバイザー）も登壇し、家族とのコミュニケーションの重要性や日常的なやり取りを通じた詐欺対策の方法について述べました。受けたアポ電（予兆電話）の報告や警察への相談の必要性も解説し、家族を守るための具体的なアドバイスを提供しました。

まとめ

詐欺被害の拡大が懸念される中、Whoscallはリニューアルを通じて、より強固な詐欺対策を提供することを目指しています。ユーザーに寄り添う新機能やコミュニティの強化により、より多くの人々が安心して利用できるアプリとして進化を続けています。また、今後も安全なデジタル環境を実現するための取り組みを推進していく方針です。

公式サイト: Whoscall