空間VR「uralaa」で魅力を発信する箕面市
2025年に開催される大阪・関西万博。このイベントにおいて、箕面市が空間VR「uralaa」を活用して地域の魅力を発信することが決定しました。これは、地域観光の振興と訪問誘致を目的とした取り組みの一環であり、唯一無二の体験を来訪者に提供します。
空間VR「uralaa」とは?
空間VR「uralaa」は、フォレストデジタル株式会社が開発した、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)不要で利用できる新しいタイプのバーチャルリアリティ技術です。ユーザーは、まるで自然の中にいるかのような没入感を持つ体験を楽しむことができます。この技術は、多世代にわたって利用可能であり、赤ちゃんから高齢者まで誰でも体験できるのが特長です。
2023年には、「人間・環境学会(MERA)学会賞」を受賞し、その効果が注目されています。実際、2024年6月には体験できるコンテンツが1000を超える見込みで、教育、医療、商業など多様な分野での活用が期待されています。
万博での取り組み
箕面市の出展ブースでは、大滝や寺院といった観光名所や豊かな自然環境を活かし、四季折々の魅力を発信します。「まるで箕面にいるような体験」を提供することで、国内外からの観光客を引き寄せます。
2025年9月13日から15日まで、EXPOメッセ「WASSE」で行われる「大阪ウィーク」では、映像を大型の4面マルチスクリーンで投影し、音響やアロマの演出を通じて、来場者にダイナミックな体験を提供します。映像は5〜10分程度を繰り返し投影し、来場者の心に残る思い出を作ります。
地域観光の振興
箕面市は長年、観光名所を有すものの、観光客数が減少しています。特に紅葉の時期に観光客が集中しがちなため、通年を通じた観光客の誘致が新たな課題です。この問題に対する解決策として、空間VR技術を用いて、自宅にいながらでも箕面の大自然や文化を体験できる機会を提供することが期待されています。
また、2024年3月の北大阪急行の延伸により、大阪の中心からのアクセスが格段に向上します。この交通の利便性向上を背景に、観光客が期待以上に訪れることが予想されており、箕面市の魅力を広げるチャンスとなっています。
まとめ
空間VR「uralaa」を活用した箕面市のプロモーションは、地域の魅力を体験する新たな手法として注目されています。大阪・関西万博が開催される2025年には、国内外から多くの観光客が訪れ、箕面市の特別な魅力を再発見することでしょう。この取り組みが、観光産業の発展と地域活性化に大きく貢献することが期待されます。